●最先端科学が導く究極の勉強法: 真似するだけで未来が変わる黄金の5ステップ 最先端科学が導くシリーズ(著:れおん)より
テキストを使うか動画を使うかは人次第だと言えます。
学習法の効果を網羅的に検討した研究では、ノートにまとめたり、ハイライトをつけるのは効率が悪い学習法ということになっています。
再読することについても効果が低い勉強法とされています。
何度も教科書を読んで覚えるというのは効率が悪いのです。
このことから、基礎を学習する時間は最低限でいいと結論付けられます。
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とにかく問題演習が重要であるため、きれいに基礎を学んでから問題を解こうという思いは捨ててしまってください。
荒削りに、考えるための材料を集めるイメージで基礎を学ぶのが良いという意識で取り組んでみてください。
近年の研究において、学習効果が高いとされる学習方法が、アクティブリコールと呼ばれる方法です。
物事を覚える際に、能動的に覚えたい物事を思い出す時間を作ることによって、記憶定着が強固になるという現象に基づく方法です。
アクティブリコールによって、学習内容を思い出そうとする。
思い出そうとする過程が再固定化のトリガーとなり、記憶の固定化に関与する。
こうして記憶の定着が進むのです。
アクティブリコールは、参考書や問題集の解答を読んだ後、歩いている時間や、電車に乗っている時間などの隙間時間でもできるため、習慣化は簡単です。
また、机で勉強している際にも、10分間テキストを読んだら、5分間何も見ずに覚えたことを紙に書き出すようにするなど、アクティブリコールを習慣化しましょう。
むしろ習慣化しないと続かないです。
アクティブリコールは記憶の定着率が高い分、負荷も大きいです。
そのため、疲れているとつい楽な学習方法である「再読」に逃げてしまうことがある。
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実は一つの範囲についてやり続けるより、別の範囲を学びながら勉強を進める方が定着率が高いのです。
この方法をインターリービングと呼びます。
インターリービングのやり方は、一単元学習したら、問題演習せずに次の範囲に進み、ある程度の範囲(3単元でも5単元でも良い)を進めたら、問題演習に取り組むようにするというだけ。
知識の習得は教科書でも動画でもなんでもいいですが、複数の単元、複数の科目を同時にこなしてから、次のステップである問題演習に進む意識を持つようにしましょう。
インターリービングによって別の範囲の勉強を終えたら、最初に学習した範囲に戻って、とにかく問題演習に進みましょう。
でたらめでもいいので、自分なりの答えの仮説とその理由を考えながら演習していきます。
試験の過去問が手に入るのなら、過去問が優先で、余裕があれば問題集を使うようにします。
過去問を解いていると、どうにも身につけた基礎知識では問題が解けないということに早い段階で気付く場合が多いです。
過去問に対応できるように再度知識をインプットし、問題に対して自分なりの回答を作れるようにしてから、再度過去問を解くということを繰り返していくのが良いでしょう。
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【コメント】
年齢のせいとか、仕事の多さを理由に「学び」をやめるのは嫌なものです。
多少なりとも、効率の良い学習方法を知っておくのは現実的です。
最近、リスキリングという言葉を耳にします。
新しいスキルや知識を習得し、現在の仕事や将来のキャリアに役立てるための学習のことです。
主に、企業が従業員のスキルアップを支援したり、個人が自身のキャリアプランに合わせて学習したりする際に使われる言葉です。
こんなことを考えるようになったのもやはり、「これは死ぬまで働かないといけないのかなあ」と感じるからです。
今ですら、70歳を超えても、会社員として元気で働いている方をたくさん見かけます。
どうせ長く働くなら、自分自身も絶えず成長していきたいものです。
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