●映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』公式サイト
https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/
監督:渡辺一貴
原作:荒木飛呂彦
脚本:小林靖子
出演:高橋一生、飯豊まりえ、木村文乃
【あらすじ】
荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で、高橋一生の主演でテレビドラマ化されて2020年からNHKで放送された「岸辺露伴は動かない」の劇場版。
相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。
青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。
それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。
しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった・・・。
映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』本予告
※※※※※
【感想】
ヒロイン・泉京香およびこの一族は、この作品世界で最強説!
映像は、テレビドラマ版の方が好みです。
劇場版は、フィルムっぽい感じの艶の無い映像で、なぜか岸辺露伴の世界には合わない。
映画「リング」みたいな和製ホラーなテイストでした。
いつもの、敵と心理戦で戦い、絶体絶命のピンチに裏をかいて起死回生みたいな痛快さはありませんでした。
主人公が巻き込まれるだけで、主人公の機転で解決するというお話しではありませんでした。
「ルーヴルへ行く」というタイトルだけれど、ルーヴル美術館で撮影したであろう海外ロケシーンは少ないです。
驚くほど少ない。
いつものドラマ版には無い、海外の雰囲気が満ち溢れたものになるのかと期待していたのですが、残念ながらそういうのは期待しないでください。
むしろ、昭和テイストな雰囲気の日本パートの方が多いですから。
地下倉庫「Z-13倉庫」のセットがしょぼい。
本作のメインになる場所なのに・・・。
外国人の役者も演技もしょぼい。
そして、この映画の最もキーポイントとなる2枚の絵が、ものすごく安っぽい。
説得力がない。
絵はどんなにリアルに描こうが、小道具としての絵というのは、しょぼくなるのは仕方がないのかもしれませんが、まったく説得力がありませんでした。
人の人生を狂わすような絵には見えないのです。
テレビドラマ版はやはり、ゲストキャラを演じた役者たちの怪演が良かったんだなと、本作を観て思いました。
今回、そういう立ち回りの人がいませんから。
主人公の若いころのお話しと、「黒い絵」が描かれた時代劇パートがものすごく長かったです。
若いころのお話しは動きが無いので、ものすごく退屈でした。
眠くなります。
そのくせ、とても長い。
時代劇パートは、ルーヴル美術館でのお話しに綺麗にオチがついた後だったので、正直、無くても良かったんじゃないかなと思うぐらいでした。
本作の原作エピソードは読んでないので、どういう感じにアレンジされたのかは分かりません。
小林靖子先生の書いた脚本というより、編集での部分(どこにどれだけの尺を割り当てるか)に問題があったように思います。
今年の年末もドラマをやってほしいのですが、映画があったから難しいのでしょうか。
できたらやってほしいですよ。
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