●『半分、減らす。―――「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなる (知的生きかた文庫)』(川野 泰周 著)より
話は少し横道にそれますが、「主人公」というのは、実は禅語です。
ある昔の和尚さんの逸話がもとになっているのですが、少しご紹介させていただきます(わかりやすく現代語の言い回しにアレンジしています)。
昔々、中国に、瑞巌和尚という偉いお坊さんがいました。
ある日、客人が彼の暮らす山奥の家を訪ねると、庭のほうから叫び声が聞こえてきました。
「おい、主人公。おい、主人公」
「なんだ?」
ところがいるのは和尚だけ。どうやら、ひとりごとだったようです。
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不思議に思って客人が「何を話していたんですか?」と尋ねると、和尚はこう答えました。
「わしは自分の人生を自分が主体となって生きているかを常に確認しておかねばと、『主人公』と名づけた自分自身と問答しているんだよ。
『おい、主人公。ちゃんと地に根を張っているかい?』
『おい、主人公。自分の足で歩いているかい?』
というふうにね。
我々人間は世の中のいろんなことに振り回されたり、実際に自分の身のまわりで起こっていることに振り回されたりして、我を失いがちだ。
そこを自分で正しているんだよ」
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この話がもとになって、やがて物語や演劇などで主役の人を「主人公」と呼ぶようになったそうです。
みなさんも「最近、スマホ時間が長いな」「このところ、ちょっと情報過多だな」などと感じたときは、瑞巌和尚のように、自問自答してみることをおすすめしたいと思います。
「おい、主人公。スマホに振り回されていないかい?」
「おい、主人公。SNSやネット情報の海におぼれていないかい?」
というふうに。
そして、上手に距離を置きましょう。
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【コメント】
いろんなことから距離を置き、主体的に行動するようにする。
これからはこのように生きたいと考えています。
私の場合、仕事に振り回されている感が半端ない。
多分、多くの人がそうだと思います。
なんとかここまではやってきましたが、この年齢になると疑問に感じるわけです。
独身男性の平均寿命は67歳ぐらいと若いです。
これを知ったときはショックでした。
振り回されて生きてきて、このまま最後まで主人公とならずに死んでしまうのではないかと。
だから、生き方の軌道修正を考えております。
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