●1分間菜根譚 差がつく実学教養(4) (1分間名著シリーズ)(著:洪 自誠、齋藤 孝)より
※『菜根譚』(さいこんたん):
中国明代の洪自誠によって書かれたとされる、人生の教訓をまとめた書物。
-------------
original
病は人の見ざるところ に受けて、必ず人の 共に見るところに発す。
故に君子は罪を 昭 々 に 得ることなきを欲せば、 先ず罪を 冥々 に 得ることなかれ。
-------------
派手な仕事は頑張る一方で、人目のない場所ではよからぬことをしたり、地味な仕事だと手を抜いたりしがちです。
もちろん、それではいけないと、『菜根譚』は、「肝臓を病むと目が見えなくなり、腎臓を病むと耳が聞こえなくなる」という漢方の考え方を述べたうえで、こう説いています。
「このように、病というものは、まず人に見えない体の内部に起こって、やがて必ず誰にでも見える体の外部に現れてくるものである。
それゆえに君子たるものは、人目につくところで罪を得ないようにしたいと思ったら、まず人目につかないところで罪を得ないように心がけるべきである」
-------------
これで連想されるのが、ギリシアの彫刻家フェイディアスの話です。
彼はパルテノン神殿の屋根に立つ彫像群を、背中まで彫り上げて完成させました。
会計官は「誰にも見えない背中の分まで請求をするのはおかしい」と支払いを拒みました。
フェイディアスは「いや。神々が見ている」と反論したというのです。
感銘を受けたピーター・ドラッカーは、常に完璧を求めて努力することの大切さを肝に銘じ、「神々しか見ていなくとも、完全を求めていかなければならない」という名言を残しています。
※※※※※
【コメント】
完璧主義を求めると、かえって自滅する。
昨今のビジネス書ではそう書かれています。
私も同感です。
私なりの解釈ですが、ここでいう「神だけしか見ていない事」というのは、「毎日の(生活・仕事)習慣」と考えればよいのかなと思っています。
毎日、お酒ばかりを飲んでいれば、やがて体は悲鳴をあげて壊れます。
毎日、ギャンブルに注ぎ込んでいれば、やがて生活は破綻します。
毎日、手抜きをして他人任せに仕事をしていれば、実力が時代についていけなくなり、やがて閑職に追いやられます。
一日だけ見れば小さなことですが、それが積み重なるととんでもないしっぺ返しが訪れます。
反対に、良いことを毎日少しずつ積み重ねれば、穏やかな将来が期待できます。
特に年齢も後半になったら、一つの大きなことにこだわるより、日々の小さな良い習慣を積み重ねることにシフトしていくほうが良いと感じています。
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |