●『死の壁(新潮新書) 「壁」シリーズ』(養老孟司 著)より
私のところに「生きがいとは何ですか」という類のことを聞いてくる方がいらっしゃいます。
そもそも死の話や生きがいの話は、お坊さんがやればいいことなのです。
かつては宗教家がそういう役割を担っていたのです。
それでも聞かれたのでこう答えました。
生きがいとは何かというような問いは、極端に言えば暇の産物なのだ、と。
本当に大変なとき、喰うに困っているときには考えないことです。
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【コメント】
戦争を経験している人ならば、そういう回答をしてもおかしくありません。
大変な時に「生きがい」なんて、そういうことは考えませんから。
現代はその代わり、仕事でオーバーワークや精神的に辛いことがあったりします。
身体的なものではなく、精神的な病気で倒れることも、身近でよくあることです。
最近思うのが、「逃げてもいいのかな」ということ。
余程の才能がある人以外は、信用は落ちるでしょう。間違いなく。
けれど、全員がヒーローになれるわけじゃない。
難局を乗り越えられるわけじゃない。
三十六計逃げるに如かず
これは、孫子の策(兵法三十六計)の最後の計。
トラブルにあたり万策尽きてしまった時には、それから逃れることが最善の方法であるということです。
「逃げるが勝ち」です。
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