●20歳の自分に伝えたい 知的生活のすゝめ (著:齋藤 孝)より
クリエイティブであること、知的に生きることの最低条件は、とにかくアウトプットしていくことです。
怖がることなくアウトプットすることを覚えれば、毎日の生活の中に刺激が生まれ、そこからその人の知性は飛躍的に活性化していきます。
才能というものは、アウトプットすることで初めて気づけるものです。
逆に、アウトプットしない、作品を受容するだけの受け身の姿勢でい続けてしまうと、せっかくの自分の才能にも気づけません。
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アウトプットを行う場合、まずゴールを想定し、そのゴールに最短距離でたどり着くための方法を考えることが、時間の節約にも、挫折するのを避けるのにも有効です。
最終的な仕上がりのイメージを持っておき、それに必要な最低限のことだけをまずやってしまう。
無駄なく最短距離でゴールインするためには、作業の優先順位をはっきりさせ、その順番を安易に変えないこと、間違えないことです。
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私も昔、修士論文を書く際に下調べに時間をかけすぎて、失敗したことがありました。
「これも調べておけば、もっといい論文になるだろう」と思い始め、気がついたら資料の山が積み上がるばかりで、肝心の論文執筆はまったく進んでいないという悪循環に陥ったのです。
このとき私がするべきだったのは、なんでもいいからとにかく書き始めることでした。
まず書き始め、書いている途中で調べる必要が生じたら、あらためて調べる、というやり方で進めれば、もっと早く論文は書き上げられたはずです。
修士論文執筆時の経験で強く後悔して以来、私は論文を書くときの下調べは必要最小限にとどめ、まず書き進めることを優先して、不完全な部分や 曖昧 な部分は後で調べて書き足せばいいのだと割り切るようになりました。
このことで、書き上げるまでのスピードは以前とは比べ物にならないほどに速まりました。
実際に論文を1本書き上げると、自分の中に書けそうだと思えるテーマが新たに二つ、三つとできてきます。
「論文が論文を連れてくる」というような状態で、ゴールにたどり着いたことで、また新しい景色が見えるようになるのです。
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【コメント】
まずは動き出し、その時その時で必要なものを補いながら進めていく。
私もそういうパターンが多いです。
綿密な計画を机上でやっていても、完璧は永遠に来ません。
そしてなにより、計画中は何もモノゴトが進んでいません。
限られた時間の中でまずやることは、「とにかく動き出すこと」。
ある意味、動き出すことそのものが、今後の計画を立てることになっている面もありますね。
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