●心が強い人はみな、「支える言葉」をもっている(著:齋藤 孝)より
誰もが知っている「 一期一会」という四字熟語は、茶道に由来します。
一流の茶人でもあった幕末の大老、 井伊直弼 が「一期一会」を茶道の一番の心得として著書『 茶湯 一会 集』に記し、広めました。
そしてこの言葉は、千利休の教えがもとになっています。
これは「 客人 振」(客としての振る舞い)の中の一節です。
客を迎える亭主は、一生に一度の機会と思って客を敬い、誠意を尽くしておもてなしをしますが、客のほうもその心遣いに敬服しつつ受け止めるべきだと言っているのです。
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のび太くんが、ジャイアンにいじめられてドラえもんに助けを求めるのは定番の流れですが、あるときドラえもんはこう言います。
「いじわるされるたびに しんせつにしてやったらどうだろう。」
のび太くんは「そんなばかな。」と驚きますが、ドラえもんは、 仕返ししてもまた仕返しされるだけできりがないから、逆に親切にしたほうが、心が通じて意地悪されなくなる と考えたのです。
のび太くんは、歌うのが好きなジャイアンのために、レコードを作ることができる道具を貸してあげます。
ジャイアン大感激。涙を流して「今からおまえは、おれの親友だ! 心の友だ!」と言って、いじめるのをやめます。
暴力に対して暴力で返す、仕返しするというのではなく、逆に優しくすると相手は「あれっ」となる。
風向きが変わって関係も変化していくというのは確かにあります。
それなら、「いじわるされるたびに しんせつにしてやったらどうだろう。」の精神で、「素敵なお洋服ですね」と褒めてみたり、缶コーヒーやお菓子を持っていってみる。
その人が得意なことを教えてもらう、アドバイスをもらうなんていうのもいいですね。
親切にしてくれる人、自分を頼って相談に来る人のことを悪くは思えないものです。
だから、 感じの悪い人がいたら、人付き合いのコツを学ぶチャンス だと思って、積極的に関わってみてほしいと思います。
「相手が感じが悪いならこっちだって」というような考えをやめること。
そして、相手が楽しくなったり嬉しくなったりする話を、雑談の中ですることです。
雑談力は人間関係を良くし、意地悪を止める力にもなります ので、磨くことをおすすめします。
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【コメント】
やられたらやり返す。
そういう気持ちも当然ありますが、大抵はしません。
しかし、上記のような歩み寄りもしません。
人の性格は変わらないからです。
人生は有限です。
嫌な人とは距離を置いた方が良いと考えています。
新しい人との出会いを求めたほうがよほどいい。
若い時は、自分の世界というのは狭いものです。
年齢を重ね、世界に対する自分の視野が広がるにつれ、考えが変わってきました。
だから、私の考えも一つの答えだと思います。
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