●心が強い人はみな、「支える言葉」をもっている(著:齋藤 孝)より
日本人なら誰でも一度は目にしたことのある『学問のすゝめ』。
『学問のすゝめ』といえば、序章の「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」を思い浮かべる人は多いでしょう。
福沢諭吉は平等を説いたのだと勘違いされがちですが、そうではありません。
実は「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」となっており、「一般に言われている(言えり)」と最初に示しているのです。
そのあとに「実際の差は何でできるかというと学問だ」という話が続きます。
「ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり」 つまり、学問をして物事をよく知る人は地位が高く、豊かな人になり、学ばない人は貧しく、地位の低い人になる……とシビアな話をしています。
では、その学問とはどういうものを指しているのでしょうか。
実学です。
現実に役立つ学問をせよと言っています。「論語読みの論語知らず」という言葉がありますが、知識はあっても実践することのない人を福沢は嫌いました。
本を読んだり議論をしたりはしても、現実の生活にまったく役立てないのであれば意味がない。
「活用なき学問は無学に等し」とはそういう精神のことです。
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(例えば数学の勉強をして)数学的な頭の働かせ方が身についたのなら、それは現実に役立っていることになります。
ビートたけしさん(北野武監督)は映画を撮るとき、因数分解を活用しているそうです。
たとえば殺し屋Xが、A、B、C、Dと4人を殺していくというシーンを撮るとき、一人ひとり順番に殺害場面を見せていくと間延びして美しくない。
これはXA+XB+XC+XDという多項式にあたる。
因数分解してX(A+B+C+D)と考えてみると、XがAを殺害したシーンのあと、ただ歩いているXを撮る。
そこでXはフェードアウト。
その後はB、C、Dの死体シーンを差し込めばいい。
たけしさんはもともと数学がお好きで、こういう数学的な頭の働かせ方をしているのです。
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私はよくy=f(x)を使って考えることをします。
関数fの「変換」に注目し、その部分をたとえば「ミニ化する」とします。
小さくしたことで成功しているものを挙げてみたり、「じゃあ、これも小さくしたら人気が出るのではないか」と応用したりするのです。
「ボックス化する」をfとすると、カラオケボックス、プラネタリウム、バッティングセンターなどが浮かびます。数学もこんなふうに活用できるわけです。
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【コメント】
ものごとを因数分解して考えられる人はいますよね。
案外、そういう思考ができない人の方が多い。
そして、1+1+1+1・・・・・と積み上げることを根性論で人に押し付けてくる。
昔ならともかく、今はそんな人に誰もついてはきません。
因数分解はその反対で、逆算の発送。
そして、「仮定」とか「仮説」を立てて手をつける。
我々はそういう理系的な思考を学ぶことで、物事を前へ進めていける可能性が高くなりますよ。
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