●知性の磨き方 (著:齋藤 孝)より
現在の世界では、ポピュリズムの台頭が指摘されています。
ポピュリズムというのは、一般大衆の利益や願望、不安を利用して、既存の体制と対決するもので、大衆迎合主義とも訳されます。
「あおり」が大衆迎合主義の特徴といえるかもしれません。
不安をあおり、利益をあおり、単純な二者択一的選択を迫る。
あおられた上で短時間のうちに二者択一を迫られると、人はつい誘導されてしまいます。
「郵政民営化、イエスかノーか」「政権交代、イエスかノーか」。
こうした選択の状況が次の現実を生み出し、歴史をつくります。
知性は、柔軟であることを本質としています。
状況に適応していける生物だけが生き残るように、刻々変化する状況の中で柔軟に対応できる判断力、これが知性です。
教養があることで、短期的な視野の狭い考え方から脱却することができます。
歴史を知り、思考の基本を身につけることで、人に操られるのを防ぐことができます。
常に、「本質的かつ具体的」に思考する習慣を練習して身につけること。
これが知性の磨き方の基本トレーニングになります。
「いま自分がいおうとしていることは、本質的なことか。どうでもいいことではないか」
「いま自分がいおうとしていることは具体的か。
一般論や抽象論でごまかしてはいないか。
現実をよくする具体策を提示できているか」
こうした問いを自分に投げかけながら、会議に参加したり、仕事に向かえば、日々の発言場面ごとに知性が磨かれます。
他者を不確かな情報で一方的に批判したり、差別的な言葉を使ったりすれば、致命的な事態を招きます。
何かいう前に、「これをいったらどういう影響が出るだろうか」といったん立ち止まって考える習慣を持つだけで、随分知性はアップします。
「予測力」は事故を起こさないために最も大切な力です。
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【コメント】
歴史が詳しい人は、予測力が高いと感じます。
人は過ちを繰り返すもの。
現在、自分が抱えている問題の多くは、姿を変えて歴史のどこかで行われています。
こうやれば、こういう反応が返ってくる。
昨今、不用意な発言で進退問題にまで発展する人がいますが、多分、歴史というものを知らないのでしょうね。
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