(NIPCOM 第16回プラモデル展示会より)
●寿命はなぜ決まっているのか 長生き遺伝子のヒミツ (著:小林 武彦)より
※小林 武彦(こばやし たけひこ、1963年9月27日 - ) さんは、日本の生物学者。
東京大学定量生命科学研究所教授、日本学術会議会員。
元日本遺伝学会会長。
元日本分子生物学会副理事長。
多くの 種 では、生理が終わると、つまり子どもが産めなくなると死んでしまいます。
オスの寿命も同じくらいです。
老化がゆっくりとしていて、結果として寿命が長い動物は、ヒトを含めたゾウやキリンなどの大型 哺乳動物です。
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長寿の理由については、いくつかの仮説があります。
最も広く信じられているのは、大型の哺乳動物は、子が親の保護を必要としなくなるまでに時間がかかるから、というものです。
親の保護があるかないかで子の生存率(親になるまで成長できるかどうか) に非常に差がでます。
進化の過程で親が長生きする方が子の生存に有利になり、徐々に長生きになったのでしょう。
ヒトの場合は、体の大きさだけでなく、知識の継承、つまり生きるための知恵を身につけるのに、親の保護(この場合は教育を含みます) が必要となります。
そのため、ヒトは体の大きさの割には長寿です。
このように子育ての優位さが選択要因となり、長生き 遺伝子 は進化してきたのです。
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ヒト以外の他の霊長類(サルの仲間) や多くの哺乳類のメスには生涯生理があり、閉経はありません。
ヒトの閉経年齢は大体五〇歳前後で、日本人の女性の平均寿命は八七歳です。
ということは、閉経後、つまり生殖能力がなくなってから、ヒトの女性は三〇年以上生きることになります。
この三〇年をどう考えたらよいのでしょうか。
一つの説に、「おばあちゃん仮説」というのがあります。
閉経により子どもが産めなくなっても、自分の娘や息子の子ども、つまり孫の世話をすることに意味があるのではないかという説です。
孫にも自身の遺伝子は伝わっており、その世話をすれば、自分の遺伝子を後世に残すために有利に働くと考えられます。
その結果、おばあちゃんが長寿化したというものです。
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【コメント】
目的があって、それに合わせて遺伝子レベルで長寿になるということに驚きました。
人の強い意志が体を変化させるということでしょうか?
まるで、ジャンプ漫画の主人公が、気合でパワーアップするみたいな感じ。
江戸時代は50歳まで生きる人は少なかったと考えられています。
平均寿命が50歳を超えたのは、戦後の昭和22年(1947年)のことです。
50歳になったら寿命としては一旦終了かあ・・・・・・。
人生100年とか言われているけれど、健康的に生きていく場合はもっと短い。
時間は限られている。
そう思うと、無駄な時間なんてありませんね。
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