(NIPCOM 第16回プラモデル展示会より)
●1分間武士道 (1分間名著シリーズ)(著:新渡戸 稲造、齋藤 孝)
※日本の武士道を欧米に紹介する目的で1899年(明治32年)にフィラデルフィアで刊行された。
summary
武士道は、桜の花にまさるとも劣らない、わが国土に根ざした花である。
(道徳)
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「武士道は、日本の 標章 である桜の花にまさるとも劣らない、わが国土に根ざした花である」
と新渡戸は『武士道』の冒頭で述べています。
日本人の精神はよく桜にたとえられます。
新渡戸は桜の美質を、欧米人が好むバラと対比させました。
バラは甘美さの下にトゲを隠していますが、桜は美しさの下にトゲも毒も隠していません。
バラは派手な色と濃厚な香りに満ちていますが、桜は華美でなく、香りは淡くて人を飽きさせません。
さらに、バラは散るよりも茎の上で朽ちることを選ぶのに対し、桜は「自然が呼ぶ時にいつでも生を捨てる準備ができている」(影響)と新渡戸は言っています。
欧米人がバラのように生に執着するのに対し、武士道は「生きるべき時に生き、死ぬべき時にのみ死ぬ」(勇気)のだと新渡戸は言いたかったに違いありません。
現実の武士道が桜の花のように散りつつあることへの寂しさも含まれていたでしょう。
新渡戸は武士道を大切に考えていましたが、一方で、武士道だけで近代日本を運営することはできなかったのです。
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【コメント】
著者自身が、近代化へ進む際、武士道だけでは無理だと自覚していました。
実際、今の世界で、日本が優位に立てる業界は少なくなっており、上位は諸外国となっております。
個人レベルで言えば、人の心というものは100年ぐらいでは大きく変わらないと思っています。
まだ、昭和・・・もっと前の心が、私達の心に根付いています。
人生も終盤になると、身近な風景・植物と自分の心を照らし合わせるものです。
そして、ぐっと心がつらくなることもしばしば。
この国に住む多くの人がそうでしょう。
派手さは無かった自分の歩み。
けれど、ほんのりとは色づいている。
それを肯定するのか、否定するのか。
はたまた、そういうことすら手放せるのか。
自分の心に再度問いたいものです。
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