●超約版 論語と算盤(著:渋沢 栄一、渋澤 健)より
個々人の努力や能力ではいかんともしがたい変化を「自然的」順境・逆境という。
自然的逆境は偉大な人物の試金石である。
とはいえそれに対する特別の 秘訣 はない。
ただ、その逆境が、自己の本分であると覚悟するのが唯一の策だろう。
いいかえれば、「あきらめること」だ。
足るを知って 分 を守り、いかに焦っても天命だから仕方がないと思えば、心は安らかになるに違いない。
自然的逆境にある場合、天命に甘んじて、来たるべき運命を待ちつつ、たゆまず勉強することだ。
一方の人為的逆境に陥った場合、自分を省みて悪い点をあらためるよりほかはない。
世の中の多くのことは、みずから招いたことで、自分からこうしたい、ああしたいと奮励すれば、大概は意のままになるものだ。
しかし多くの人はみずから幸福になる運命を招こうとせず、かえってみずから逆境を招くようなことをしている。
それでは順境に立ちたいと思ったところで、かなえられるはずがないではないか。
※
監訳者からのアドバイス
逆境にいるときにはできないことが多くなります。
ただ多くの成功者の判断の軸はできる・できないではなく、やりたいか・やりたくないか、です。
逆境にいるときにも志をもって実践していれば、やがてできるようになり、順境を招くのです。
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【コメント】
会社員の仕事の多くは、仕事だからやっているのであって、自らやりたいと思う内容は少ないものです。
しかし、そういう仕事も、「やらされている」と感じて行うか、「主体的にやる」と感じて行うかで、随分と立ち振舞いも変わってくるものですよね。
また、「主体的にやる」と、ストレスに対しても強い抵抗力になるように感じます。
「静かな退職」という言葉が広がる昨今ですが、私は好きになれない内容です。
主体的にやると言っても、全員が全員、スーパーマンのような能力で活躍するわけではありません。
大抵は、長期に渡って地味にコツコツとやっていく姿勢です。
「抗う」という言葉が相応しいかも。
指示してやらされるのではなく、先を見据えて、どう行動するか考える。
「静かな退職」思考の人には無い考えだと思います。
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