(NIPCOM 第16回プラモデル展示会より)
●古典が最強のビジネスエリートをつくる(著:齋藤 孝)より
※夏目漱石 『私の個人主義』
学生たちに向かっての、文豪・夏目漱石の講演を収録したものです。
『こころ』は高校の教科書でみなさんも読んだと思いますが、『私の個人主義』は、たった四〇ページ弱のもの、一講演で、漱石の人間性と志を共有できます。
自分が本当にやりたいことが分からない。
ロンドンに行っても分からない。
ロンドンの下宿の部屋で悩み、考え抜いていた。
そしてついに、やりたいことは、自力で作り上げるよりほかにないと気づきます。
自力でやるしかない。
そして、「自己本位という四字」を 拠り所とし、自分は初めて自分の立脚地を固めることができたということを言っています。
自己本位というのは、自分勝手というよりも、自分を立脚点にして動くということです。
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「私の不安は全く消えました。私は軽快な心をもって陰鬱なロンドンを眺めたのです」
「私は多年の間 懊悩 した結果ようやく自分の 鶴嘴 をがちりと鉱脈に掘り当てたような気がしたのです」
つるはしでがっちり鉱脈をつかまえたような感覚があるかないか。
自分に引きつけて考えてみてください。
「自分はこれで勝負していくんだ!」というものを見つけたときに、人は強くなる。
才能うんぬんではありません。
才能だけなら、別のジャンルにあるかもしれない。
でも、これで生きていくしかないと覚悟が決まると、生き方が格段に強くなります。
他人に依存してフラフラしているのではない、自分の足で立つという「自己本位」の覚悟ができるのです。
仕事というのは、他人からやって来るものですが、どこかで二割ぐらい、自分の本領はどこかにあるのではないかと探し求めて悩み続けるのも、結果的には豊かな意味があると思います。
「もしどこかに こだわり があるなら、それを 踏 潰すまで進まなければ駄目ですよ」
「もっとも進んだってどう進んで好いか解らないのだから、何かに 打つかる所まで行くより外に仕方がないのです」
と言う。
勇気づけられますね。
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【コメント】
昨日ご紹介したルネ・デカルト の『方法序説』と考えが似ていますね。
主体的に生きていく。
選んだのは自分だから、突き進んでいけ!
「これで生きていく」と覚悟がある人は、斜に構えた人より素敵です。
応援し、協力したくなります。
そして、自分自身もそう生きていくべきなんでしょうね。
例え年齢を重ね、もう人生も折り返しであろうと、その気構えがある人は輝いているものです。
「魅力」という言葉は、そういう人の為にあるのでしょう。
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