●1分間論語 差がつく実学教養(6) (著:孔子、齋藤 孝)
不遇に陥っても、わが身を呪ったり、自暴自棄になったりしないことが大事です。
どのような境遇の下でも、自分のやるべきことを変わることなくやり続ける人間が大成します。
人 から認められず、望む地位がいつまでも得られないことは、つらいものです。
「社会的地位がないことを嘆くよりも、そうした地位に立つために必要なことが自分に欠けていることを反省すべきだ。
自分を評価してくれる人がいないことを嘆くよりも、認められるだけのことをしようと努力すべきだ」
「人が自分の能力を知ってくれないことを不満に思うより、自分が力量不足であることを心配しなさい」
(憲問第十四)と。
評価は他人がするものです。
そして他人を変えることはできません。
自分が変わることで評価を変えるしかないのです。
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孔子は実行・実践をきわめて重視していました。
こう言っています。
「君子は、軽々しいことを言わず、やるべきことは素早くするようでありたい」
さらに『論語』の何ヵ所かで同様のことを説いています。
「昔の人が軽々しく言葉を口にしなかったのは、自分の身の行いがそれに追いつけないことを恥じていたからだ」(里仁第四)。
あるいは「君子は自分の言葉が実行以上になることを恥とする」(憲問第十四)などです。
言ったことは必ず実行する有言実行を求めたのです。
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孔子は考えすぎることも戒めました。
孔子は「二度考えたらやるべきかどうかはわかる」(公冶長第五)と軽く突っぱねています。
考えすぎると迷いが生じてチャンスを逃しかねないのも事実です。
だから孔子は、考えたらすぐ実行せよと強調したのでしょう。
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【コメント】
考えはしますが、長く考えたところで進展はしません。
特に相手がいる場合は。
即実行はしますが、慌てて相手に伝えようと思っても空回りする可能性があります。
少なくとも紙に箇条書きで良いので、相手に伝えることを書きます。
この一手間は、とても有効だと感じています。
そして、相手も人間ですから、相手の言葉をきちんと理解しようとしてくれます。
なかなかニュアンスとして難しいことや、今後の行動について明確でない場合などは、メールより電話の方が有効だと思っています。
会話の中で、良い方向へ進む事は多いです。
そういう不明瞭なことだからこそ、せめて事前に紙に書いてみるのは良いことです。
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