2025年05月28日

清水の舞台から飛び降りる

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●「おいしい人生」を生きるための授業(著:出口 治明)より


※ライフネット生命保険株式会社創業者


いっぽうで、変わることは少し不安でもあります。
どうして不安になるかというと、先行きが見えない、つまり、わからないからです。  


たとえば、「 清水 の舞台から飛び降りる」という言葉があります。
これは、京都の清水寺の舞台から飛び降りることが、ものすごく怖いことだといわれていることから、思い切った大きな決断をするときのたとえとして使われます。


なぜ、清水寺の舞台から飛び降りるのが怖いのでしょうか。  
それは、樹木が生い茂っていて、地面が見えないからです。
地面が見えていて、高さが1メートルしかなかったら、別に怖くないですよね。
あるいは高さ5メートルだとわかっていたら、縄で下りればいいなと考えることができます。

つまり、わからないことは勉強して、どんなものかがわかればいい。
勉強して知識をつけていけば謎が解けていくから、不安が一つずつなくなっていくのです。


※※※※※


【コメント】


「複数の仕事が同時進行」というのが常態化しています。
普通、みんなそうだと思います。


私は基本、一日の中で、それら全てに少しでも手を出して進めます。
しかし、マルチタスクなやり方はしません。
あくまで、眼の前の事を一つ一つ取り組みます。


少しでも進めると、不安が消えます。
実際に取り組んでいるのですから現実感がある。


どうせやっていけば、また疑問にぶつかったり、人に頼まないといけないことも発生します。
特に、人に頼むことについては、締め切りギリギリになってからでは相手に迷惑です。
余裕を持ってお願いするには、私自身も早めにやっておかなければいけません。


「明日やれることは明日やる」という考えは否定しません。
しかし私の場合は、「明日には明日やらなければいけないことがあるから、今日の事は今日やってしまう」というスタンスです。
明日の自分に迷惑はかけたくないです。

Posted by kanzaki at 06:57
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