● 『難しいことはわかりませんが、「がん」にならない方法を教えてください!』(水上治, 大橋弘祐 著)より
余命はほとんど嘘だから信じないほうがいい
「がんを告知されるときに余命を言われると思うのですが、余命はどれくらい正確なんですか」
「余命自体が嘘だと思ったほうがいい。そもそも余命を言う医者は失格」
「失格ですか……」
「そう。余命なんていうものは、医者が経験をもとになんとなく決めているだけのもの。
がんや患者さんの状態、どんな治療法を選ぶかによっても大きく変わる。
それに、医者は余命を短く言う傾向がある。
もし余命より早く死んでしまったらクレームになるからね」
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「そもそも、患者さんががんを言い渡されるときは、気が動転して頭が真っ白になる。
それだけでも大変なことなのに、さらに余命なんて聞いてしまったら、精神的負担が大きすぎる。
受けなくていいショックを受けて、治療にいいことは一つもない。」
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「医者たる者は『相手がそう言われたらどう感じるか』という感性を持たねばならない。
私は長年の経験から日本人には余命告知は合っていないと確信している。
私からは一度もしたことはないね!」
「あのう、すいません……。
ただ、今後の人生のプランなどを考える際に、どれくらい生きられるかを知りたい人もいると思うのですが……」
「それでも自分からは聞かないほうがいい。
真実を受け入れようと思って、勇気を持って聞いたとしても、たいていの人は大きなショックを受けてしまう。
実際、余命3か月と宣告されて、ずっと生きている人はいっぱいいる。
命には個人差がある。
そもそも、『余った命』なんて、失礼だよね。
がんの成長は意外に遅いから、免疫力を高めて進行を遅くすることに頭を使ったほうがいい」
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【コメント】
確かに、『余った命』なんて失礼ですね。
そういうことを題材に丁寧に扱った映画やドラマはたくさんありますが。
人生でショックを受けることは度々あるでしょうが、ガンの宣告はその最たるものでしょう。
私だったら、それを聞いた以降、相手の話しが入ってこないと思います。
宣告する側は人格者とまではいかなくても、聞く方の気持ちを考えないといけない。
これは医者だけではありませんよね。
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