●『増税地獄 増負担時代を生き抜く経済学 (角川新書)』(森永 卓郎 著)より)
これもすべてお金と密接に結びついている。
たとえば東京ディズニーランドに行くと、誰でも楽しい。
それは誰でも楽しめるように作られているからだ。
その代わりにお金がかかる。
食事まで含めれば、1人当たり、1万数千円が必要だろう。
一方で畑に行って楽しめる人は限られている。
たとえばやくみつるさんが畑に行ったら、ものすごく楽しいだろう。
なぜなら、虫がいっぱいいるからだ。
やくさんは、虫を見ているだけで楽しい。
養老孟司先生も同じだ。
つまり、知識や技術がないと楽しめない。
多くの人が陥っているのは、東京にいれば誰でも楽しめるという罠だ。
エンタメや飲食店など多くのキラキラしたものが東京にはある。
しかし、楽しむためにはお金がかかる。
上海の人もまったく同じことを言っていたが、東京や上海などの大都市はお金がある人だけが楽しい街と言える。
畑を楽しもうと思えば技術と知識が必要だ。
それは、すぐには身につかない。
言い換えれば「生きる力」とも言えるが、それを身につけていない人はガンガン働いて税金、社会保険料で持っていかれる奴隷生活に陥ってしまう。
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【コメント】
著者が年収300万円時代の到来を書いた本がヒットしたのが2003年。
もう20年ぐらい前です。
現在はもっと世の中が悪化していますね。
お金がないと楽しめないものに対して、なんていうか違和感というか、「これは違うな。思考停止しているな」と感じてました。
知識や技術がないと楽しめない分野じゃないからだったのですね。
知識、技術にも一定のお金が必要な場合があります。
しかしそれは、浪費ではなく投資だと思います。
他者からは地味に思える内容でも、それはとても有意義なのです。
そういうものを持っている人は、歳を重ねても向上心があり、若々しいですよね。
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