●三色ボールペンで読む日本語 (著:齋藤 孝)より
※三色ボールペンの引き方の基本
三色の使い分け方は、次のようだ。
青 (客観重要)…「まあ大事」というところに引く。
赤 (客観最重要)…客観的に見て「すごく大事」と思ったところに引く。
緑 (主観大切)…自分が勝手に「おもしろい」と感じたところに引く。
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この三色ボールペン方式の最大のねらいは、主観と客観を切り替える技を身につけることにある。
三色ボールペン方式では、「主観と客観を切り替える」という非常に基本的かつ高度な能力が徹底的に養われる。
普段の会話でも、主観客観の区別をつけることができやすくなってくる。
イメージとしては、左脳が青赤の客観系で、右脳が緑の主観系、感覚系だとしてもいい。
単なるイメージであるから、どう設定しても構わない。
大切なことは、モードの切り替えを技化し、その切り替わる瞬間を快感として味わえるようになることだ。
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読書は、優れた他者の思考に寄り添う訓練である。
たしかに読書を通じて、情報を得ることもできるし、娯楽を得ることもできる。
しかし、それは映像を通してもできる。
現在、映像を見る方が、読書よりも人気があるのは、その方が楽だからだ。
文字を追っていきながら、頭の中にイメージを湧かせたり、事柄を言語的に整理したりする作業は、脳に負荷をかけ、鍛えることになる。
しかし、ひたすら相手の思考に沿い続けるというのは、厳しいトレーニングである。
つまり、読書はまず、「聴く」作業なのである。
人の話をしっかりと聴き続けるための根底的な訓練として、読書は有効である。
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読書によって鍛えられる構えは、〈積極的受動性〉の構えである。
積極的受動性とは、ただ普通に受動的であるということではなく、受動的であることに積極的な構えを言うために、私がつくったコンセプトだ。
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【コメント】
読書を習慣化するようになって、それなりの日数になります。
デジタルで記録を始めてから、一日も欠かさず読書をしています。
現在、連続日数が1875日、連続週数293週になっています。
約5年。
これは、一日でも読まない日があったら0に戻るので、ここまで来たら続けたいものですね。
確かに、主観と客観という区別、人の話しを聞くということは、おぼろげながらにも身についたように思います。
多くの人とプロジェクトを進める際、独りよがりの思考にならないバランス感覚が養えているようにも感じます。
読書は、そこに書かれてある内容の吸収以上に、様々な効果がありますね。
正直、もっと若い頃から習慣化しておけば良かったと後悔しています。
まあ、後悔できるということは、成長できている証なのかもしれません。
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