2025年12月07日

実体験は認知世界を広げるうえで重要

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●子どもが心配 人として大事な三つの力 (著:養老 孟司)より


動くと視界が広がることがわかるし、机の脚にぶつかりそうになれば避けることも覚える。
それを繰り返していくのが学習です。  


戦後になって日本人は、「身体」の問題を意識しなくなった、または忘れてしまい、「脳」だけで動くようになった。


その原因の一つは、小泉先生が重要視されている「乳幼児期における体を使った学習」が軽視されてきたことにあるのかもしれません。  
小泉先生が「実体験が大切である」とおっしゃっているのは、いまの「身体性」と直結する話ですね。


たとえば誰かが動いている様子を画面で見たとしても、自分自身がそのような体験をしていなければ、何をやっているのか、最初は理解できないはずです。
でも自分に同じように動き回った経験があれば、画面を見るだけで、それが現実の画像でなくても何を表しているかがわかります。
そういう意味で、一番最初に必要なのは実体験なのです。


それに実体験は、認知世界を広げるうえで重要です。
というのも、私たちは実際の世界と、そこで起きているすべてのことを体験することはできないからです。
人間の脳は、実体験のなかの特徴的なものを抽出して、それをもとに外の世界を認知しますから、実体験が多ければ多いほど認知世界も広がります。


※※※※※


【コメント】


バーチャルな世界は進化しています。
今は発展途上という感じでしょうか。
実社会では、まだその分野が普通には使われていませんから。


バーチャルとはちょっと違うかもしれませんが、Web会議がそれに近しいのかな?
実際、仕事にとても役に立っています。


しかし、実際に相手と会っての話し合いと100%互換があるかと言われればそうではありません。


私感ですが、Web会議は予め資料が揃っていて、話しの展開も台本どおりなものならば通用すると思います。


しかし、展開が未知数な話し合いでは、まだ難しいかなと。


おそらく対話というのは、五感を使った作業だし、何かしら相手から発する空気みたいなものをどう感じるかも重要だからです。


実際に会っての対話も「実体験」のひとつ。
この経験数が多い人は、認知世界が広げがっているのでしょうね。

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Posted by kanzaki at 2025年12月07日 14:01