2025年11月26日

子どもは死を悟ると、みんな、天使のようになる

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●子どもが心配 人として大事な三つの力 (著:養老 孟司)より


※高橋孝雄医学博士(小児科)との対談


ユーイング肉腫という悪性腫瘍で入院していた当時五歳くらいの子どもを回診したときのことです。


ふだんは無口で、ちょっと厳しい感じもする恩師がふと、こう言ったのです。


「子どもは死を悟ると、みんな、天使のようになる。切ないね」と。  


このとき私は、「死を現実のものとして受け入れた瞬間に、心の奥底から 沸 々 と『共感する力』が湧いてくるのではないか」と思いました。


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それまで「注射はイヤ」「薬はイヤ」「入院はイヤ。おうちに帰る」「まだ寝たくない。テレビ見る」などワガママばかりで、およそ手に負えない子だったのに、しだいに医師や看護師、親、周りにいる同年代の患者さんに、共感を寄せ始めました。
相手の立場になって考え、行動できるようになったのです。


小児科医の本当に狭い視野ながら、私はそこに「急速な成熟」を感じ、「成熟するとは、こういうことだ」と思いました。


「成熟した大人とは、共感する力のある人」だと、私は思っています。  
人間関係に関わるさまざまな実体験を経て、人は「自分がこういうことをすれば、相手はこんなふうに感じる」ということを五感を通じて学習します。


その過程で想像力が育まれれば、初めてのことや困難に直面したときも、想像力を働かせて解決しようとする姿勢が自然に身につくでしょう。


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【コメント】


相手の心と共感し、行動する。


大人になっても、なかなか簡単にできることではありません。


それを死を悟った子どもたちが行う。
確かに切ないですね。


我々大人だって寿命は限られていますが、今日明日というわけではない。
だったら、ちったあマシな行動をちょっと試しにやってみても良いのではないでしょうか。


そういう大人が増えれば、シンプルに平和な生活が過ごせると思うのです。

Posted by kanzaki at 2025年11月26日 06:12