●『脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法』(樺沢紫苑 著)より
素晴らしいアイデアを生み出す重大なヒントが、『スウェーデン式アイデア・ブック』(フレドリック・ヘレーン著/ダイヤモンド社)という本に書かれています。
同書は「アイデアが浮かびやすい場所は4つある」としています。
バー(Bar)、お風呂・トイレ(Bathroom)、乗り物のバス(Bus)、ベッド(Bed)です。
それぞれの頭文字をとって「創造性の4B」とまとめています。
アイデアというのは、机に向かって必死に考えていても生まれない。
むしろ、弛緩した瞬間や、何も考えていないようなボーッとした瞬間に生まれる。
そんな精神的な弛緩を生み出してくれる場所が「創造性の4B」なのです。
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この「創造性の4B」は、「シータ波の4B」と言い換えてもいいでしょう。
いずれもシータ波が出やすい場所であり、アセチルコリンが出やすい場所でもあります。
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ひらめきの材料となるインプット作業は必要です。
たくさんの資料に目を通したり、最低限のディスカッションでアイデアを煮詰める作業は不可欠です。
ですが、肝心のアイデアは机や会議室から、離れた場所で生まれやすいのです。
「アイデアは会議室で生まれるんじゃない! 現場で生まれるんだ!」
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創造力を必要とする芸術家の方は、脳科学的に「夜」の作業が向いていて、実際に夜の時間帯をうまく活用して創作活動をしている人が多いと思います。
ですから午前中よりも午後や夜に重点をおいた方が、脳の活動パターンにマッチして、120%のポテンシャルを発揮できます。
午前中は論理作業に向き、午後や夜は創造的作業に向く。
この昼と夜の「脳の適性」を知ってから、私の仕事はかなり効率化しました。
少なくとも、夜に「本の執筆をする」という、労多く実りの少ない時間の使い方をすることはなくなりました。
時間を非常に効率的に使えるようになったと思います。
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【コメント】
フリーランス、経営者ならばスケジュール調整のうえで、上記のようなスタイルでのアイデア出しは可能でしょう。
一般的な会社員は、あくまで就業時間でパフォーマンスを行うもの。
上記スタイルを当てはめようとすると、仕事とプライベートがごっちゃになってしまい、実質24時間労働になってしまいます。
自分の裁量範囲でのスケジュール管理に、このエッセンスを加える程度で十分かとは思います。
スケジュール管理は、心身が不調にならない為の側面があると思います。
「無理しない」ということ。
不測の事態が起きるのは当たり前なので、スケジュールをぎっちりにするのは危険です。
なるべく予定と予定の間に、「空白の期間」を設けたいものです。
(これも正直、難しいですし、残業ありきになってしまう可能性も高いのですが・・・)
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