2024年02月27日

幸せのコペルニクス転回

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●『知足たる人生: 執着を手放して、賢くシンプルに生きる 幸せな生き方』(谷崎 玄明 著)より


ここまでで述べてきたことを簡潔に表現すると「幸せはスタートであり、ゴールではない」ということになります。
これはアリストテレスの述べた幸福の条件である「現在的であること」の条件も満たしています。


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私たちはずっと昔から、幸せが成功の周りを回っていると信じ込まされてきた。
つまり懸命に働けば成功する、成功してはじめて幸せが訪れる、と教えられてきたのである。
(中略)
しかしいま、新しいポジティブ心理学の飛躍的進展によって、真実はその正反対であるということが分かってきた。
人は幸福感を覚えているとき、つまり心のあり方や気分がポジティブであるときに、頭もよく働き、やる気も生じ、結果的にものごとがうまくいく。
幸せが中心にあって、成功はその周りを回っているのである。


※『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』ショーン・エイカー


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これは幸せのコペルニクス転回であって、これまでの常識を打ち破るようなことです。
これまでは「努力して、成功して、それで幸せになる」という構図にあったものが「幸せになって、努力して、成功する」という流れへと反転しているということです。


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【コメント】


※コペルニクス的転回

カントが自分の認識論上の立場を特徴づけた言葉。
主観は対象に従いそれを映すとする従来の考え方を逆転させ、対象が主観に従い、主観の先天的な形式によって構成されると主張して、これを天動説に対して、地動説を主張したコペルニクスの立場になぞらえた。


「幸せが中心にあって、成功はその周りを回っている」というのは納得がいきます。
実際は「鶏が先か、卵が先か」で、他人も本人も振り返ってみても、よくわからない感じが実態ではないでしょうか。


「幸せ」と言われてもよく分かりませんよね。抽象的で。


私はプロのスポーツ選手みたく、「コンディションが良い」ことを言うのではないかと考えています。
その為に、日々の鍛錬や健康・メンタルに気を使う。
そうすることで、本番で臆すること無く良い結果が出ると。


病気や怪我をしたとき、「なんでも無い普通に暮らせることのありがたさ」を感じるものです。
嫌なこと悪いことを経験して分かるわけですが、そうするとやはり、「コンディションが良い」のが一番ではないかなと。


我々の場合は、「心と体の為に良い日常習慣」ではないかなと。
早寝早起き、運動、白湯を飲んだり、読書や勉強をしたりとか、人によるとは思います。
なにかそういうものを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

Posted by kanzaki at 2024年02月27日 07:01