2025年12月28日

村上春樹 とレイモンド・チャンドラー

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●人生が面白くなる 学びのわざ NHK出版 学びのきほん(著:齋藤 孝)より


村上春樹 とレイモンド・チャンドラー(1888〜1959) の関係を挙げておきましょう。  


村上春樹は、言わずとしれた日本の小説家ですが、翻訳家でもあります。


彼は、アメリカの小説家レイモンド・チャンドラーの代表作『ロング・グッドバイ』を訳しています。
この作品は私立探偵フィリップ・マーロウを主役とした長編シリーズの第六作で、探偵の一人称の語りでクールに淡々と出来事が描かれています。
「ハードボイルド」というスタイルを有名にした作品です。


『ロング・グッドバイ』の巻末には村上春樹の長い解説があり、それは実に見事な文学論となっていて、レイモンド・チャンドラーの磨き抜かれた独特の文体から村上春樹が影響を受けたことが、はっきりと分かります。


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村上春樹は自身が影響を受けた作品として、スコット・フィッツジェラルド(1896〜1940) の『グレート・ギャツビー』、レイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』そして、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を挙げており、『グレート・ギャツビー』と『ロング・グッドバイ』は、翻訳もしています。


作家になる以前から好きだった作家たちの作品を読み、分析して、自分の中に染み込ませた。
師のスタイルを通って、さらに自らのオリジナルな文体を生み出していったのでしょう。


もし、あなたが師と 仰ぐ人を見つけることができたなら、そこから「学び」は始まります。  


大事なことは、まずはその師から徹底的に学ぶこと です。
そのときに、師との現実的な距離は関係ありません。
直接教えを受けない「私淑」でもいいのです。


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【コメント】


実際に「この人から学びたい」という人が身近にいるでしょうか?


今の若い人から見て、現在の50代で「師匠」と言える人、尊敬出来る人っています?
多分、ほとんどいないと思います。


理由は、就職氷河期時代になった時、入社して数年経過した人(今の50代後半)、入社したばかりの人(今の50代前半)だからです。


低賃金で、超ブラックな労働を強いられました。
それ以降、新しい人が入らないので、いつまでもプレイヤーでした。
管理職になっても、プレイヤーの比率が高く、純粋な管理職としての仕事が出来ません。
おかげで将来、役員として会社を回していくようなスキルも思考も持てませんでした。


さらに、御上が決めた法律・規則が毎年どんどん出てきました。
それに対応するだけでも大変。


50代前半は、そもそも自分の会社に入社した人が少ないと思います。
その上、下の世代が入らない。


尊敬される人というのは、どこか「余裕」とか「ゆとり」が心にあるものです。
しかし、そんな労働環境にいたら、持てるわけありません。


尊敬されるような人間にはなれませんが、様々なサバイバル精神だけは鍛えられたので、書籍等から学んでいる最中です。

Posted by kanzaki at 2025年12月28日 15:43