2012年10月11日

蕎麦屋に張り紙された「新蕎麦」の言葉で、秋の深まりを知る人も多いです

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「霜降(そうこう)」という言葉があります。
霜が降り始める頃の節気です。
新暦で10月23日頃をさします。

霜降を「しもふり」と読みますと、ご存知、肉の赤身に白い脂身が網の目状にのった美味しい牛肉を連想させます。
これは、紅葉した大地に、霜が降ったように見えるからです。
(新潟経済社会リサーチセンター会報誌より)

秋は味覚の季節ですから、牛肉以外にも美味しいものをたくさん食べたいところです。

蕎麦好きならばご存知かもしれませんが、秋の時期には「新蕎麦(しんそば)」というものがあります。

新蕎麦とは、秋に刈り取った蕎麦粉で打った生蕎麦の事です。
別名「走り蕎麦」。

蕎麦屋に張り紙された「新蕎麦」の言葉で、秋の深まりを知る人も多いです。
普通、蕎麦は初冬に刈り取るものですが、新蕎麦はやや青みを帯びた未成熟の状態で収穫されるため、みずみずしく新鮮で風味が豊かです。

蕎麦は、食べる時に音をたてる事が許される世界でも珍しい食べ物です。
新潟県には、布海苔(ふのり)をつなぎに使った「小千谷そば」があります。

●小千谷観光協会ーお食事どころ
http://www.ojiyakanko.com/eat.html

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小千谷そばは「へぎそば」とも「手振りそば」とも呼ばれています。 へぎそばの名前の由来は「へぎ」と呼ばれる大きな器に盛り付けることから。 一方、手振りそばは、ゆでたそばを水から上げるときに小さく一掴み取り、手を振るようにして盛り付ける動作からその名がついたと言われています。


新潟は初詣(はつもうで)の形式が二年参り(にねんまいり)なので、大晦日の深夜0時を境にした前後にお参りします。
帰りには、よく蕎麦屋へ寄ったものです。
最近は夜中に行く事も無くなったのですが、今もあの時間帯の蕎麦屋は賑わっているのかな?

また、蕎麦屋で一人、酒を飲むのもいいものです。
蕎麦屋の酒とツマミは美味いですからねえ。
賑やかな居酒屋で深酒するより、蕎麦屋でちょっと飲んで、最後に蕎麦でしめるのが好きです。

また、蕎麦を短く切って油で揚げた「あげそば」をポリポリ食べるのも好き。
あれを食べはじめると止まりません。

これから寒い季節になると、温かいそばに鴨肉とネギをのせた「鴨南蛮(かもなんばん)」もいいですね。
鴨は、脂がのる冬場が最もおいしい時期。
体の中から温まるご馳走です。

美味いもの食べて、秋を楽しみましょう。

Posted by kanzaki at 2012年10月11日 23:20