2006年12月09日

魂に息を吹きかける

「笑っていいとも」に「先生!」と云うコーナーがあります。
ゲストが人生の先生から云われた名言をパネラーがクイズ形式で解答するというもの。

今回のゲストは森公美子さん。
そして、彼女にとって人生の先生は美輪明宏さん。

●森公美子さん・公式プロフィール
http://www.duncan.co.jp/profile/mori_kumiko.html

・森公美子さん・Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E5%85%AC%E7%BE%8E%E5%AD%90

●美輪明宏さん・公式サイト
http://www.o-miwa.co.jp/

・美輪明宏・Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E8%BC%AA%E6%98%8E%E5%AE%8F

問題は、
「何のために歌っているのか分からなくなった時に、美輪明宏さんから云われた教訓は?」

答えは、
「歌詞に魂あり・・・あなたは息を吹きかけるだけ・・・」

テレビでは答えが出たあと、すぐにコマーシャルに入ったので、詳しい解説がありませんでした。
もう少し突っ込んだ話しをして欲しかったなあ。
私なりにこの答えについて考えてみました。

作品そのものが良いのだから、無理に小細工をしたり、評価に対してプレッシャーを感じる必要はない。
けれど、その作品を世の中に認めてもらうには誰かが歌わなければいけない。
それが、あなた。
あなた自身は、その作品を歌うに十分な才能がある。
だから、心配しないで。
作品もお客さんも、あなたに味方してくれるから。

そんな風に解釈したのですが、どうでしょうか。
パニックになっている森公美子さんを落ち着かせる為に云った言葉なのだから、非難中傷ではないはずです。

「あなたは息を吹きかけるだけ」なんて云いますと、「じゃあ作品が良ければ、誰が歌ってもいいわけ?」と解釈してしまうかもしれないけれど、それは違うかと。
作品の魂を目覚めさせるには、やはりそれ相応の人物が必要であり、森公美子さんを褒め称え勇気付けているのでしょう。

魂に息を吹きかける・・・。
これは決して歌の世界だけに限った話しではないと思います。
我々一般人にも当てはまるはずです。

中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割の人が、就職してから3年以内に最初に勤めた会社を辞めてしまうそうです。

●なぜ若手が会社を辞めるのか? 七五三問題
http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=1879

仕事をしていく上で一番大事なことは、本人が仕事の実力を付け、仕事を通して自らのIdentityを確立することです。3年であれ5年であれ、その間に如何につまらない、あるいはきつい仕事であっても、本人がどれだけ自己を確立して自ら進んで困難に挑戦し、強い自分を作り上げたかということが大事なのです。そのような自己確立ができていれば、自ら課題を見いだし、解決することが出来るようになります。そして転職せずとも自発的にそのサイクルを繰り返し、更に力をつけていくことができます。
「仕事は自分にとっての本質」ではなく「役者の舞台衣装である」ということを認識させ、一番大事な「自己確立」を目標に自分を磨かせる。そして、その努力を一生続けることのできる人が、充実した人生を送ることができるということを絶えず理解させ続ける必要があるといえます。

仮に会社で、自社商品のセールスを担当していたとします。
その商品は非常に良いもの。
しかし、それを世間の皆さんに知ってもらい買ってもらうには、商品をアピールできる人間が必要。
実際に商品をアピールして大ヒットさせたとしたら、きっと本人も自信がつくことでしょうね。
そうなる為に、いろいろな壁が立ちはだかり苦しめることでしょう。
それを乗り越えようとした時、自己を確立できると思います。

きっと本人は「こんな事、絶対にできないよ・・・」と悩むはずです。
そこでその本人を傷つけるような事・・・「そんな事もできないのか!」と云っても、何も意味がありません。
逆効果です。

私も仕事で悩みます。
特に、複数の仕事が同時に襲い掛かってきた時なんて、どうしようかと困り果てます。
そんな時、私の上司はこう云います。

「少しずつ前に進んで、一つ一つ解決していくしかない」

将棋は、いきなり王手が出来ません。
幾つも手を積み重ねて相手を追いやり、そこではじめて王手となるのです。

仕事の場合も、一発で解決できる必殺技なんてそうそうありません。
一手一手、少しずつ少しずつ地道に進めていくしか無いんですよね。

「魂に息を吹きかける」を一般の仕事に当てはめた場合、その効果があらわれるまでには物凄く地味な作業の繰り返しとなります。
芸能界のような派手さはありません。
だから効果があらわれる前に失望し、会社を辞めていく人が多いのでしょう。
まだ、その仕事の魂を見つける前だと云うのに・・・。
見つけるにはそれ相応の時間を一つの事(一つの会社)に費やさないといけません。
その時間の積み重ねが、本人の実力となっていくのでしょう。
そして、息を吹きかけるに相応しい人物になるのです。

****************************

以上、神崎からでした。


KITT大好きさんから、とある文章を送ってもらったので掲載したいと思います。
KITT大好きさん、ありがとうございました。

以下、本文。

***************************

最近親殺し 自殺 いじめ 毎日嫌なニュースばっかりですね
私も以前と言っても18年前ですが自殺考えた事がありました。
高校1年の秋 担任の先生から応援団やってくれと言われて
やっていたんですが本当は嫌でした 先生は1年だけだからと
嘘付いてやらせたんですよ 嫌だったけどまじめに練習さぼらずに1ケ月ほど経ったある日 何か頭の中ではじけた感じになり
ぼーっとして 頭が真っ白になりました。テストもほぼ答えが書けず何をしてもしんどい 食べ物食べたら吐く でもそんな状態でも絶対に休まずに学校行きたいという意識はあり 結局3年皆勤賞でしたがね いわゆるこの時"うつ病"だったようです
初めての経験でした はっきり言って今までの人生の中であの時ほど苦しくまた性格が180度変わった事はなかったですね
応援団したくない気持ちと学校に行きたい気持ちと頼まれた事を
投げ出したくないそんな気持ちが衝突し精神崩壊みたいになったのかな 文化祭の前日くらいに飛び降りたいとさえ思いました。
でもね そんな時助けてくれた友人がいてね
悩み聞いて真剣に考えてくれたんですよ自分の事 その子は余り悩まない性格だったようで軽く考えたら良いよとアドバイスしてくれてまた嫌な事は無理してやっても続かないから一緒に先生に言ったるから辞めようや応援団 と言う事になり前代未聞でやめました その後徐々に自分を取り戻し今は全然平気です。
この時思ったのは友達って良いな この一言に尽きますね
今まで小・中・高とずっといじめにもあってきました。
でも中学校から休まずに頑張ろうと小6の担任と誓ってそれを今でも守っています。今のニュースを聞いているとどうも皆簡単に殺したり死にすぎます。
思いつめた事がある者にしかわからないかもしれないけど
まず良い友達を作る それも自分から近づき自分の本音・悩み・
無理しないでいれる人を作る これが大事かと
なかなか人付き合いってのは難しい ただ優しいだけじゃなく時には厳しく でも決して裏切らないそんな人が周りにいたら自殺は いや親殺し等でも防げるかもしれません。
親との接し方も一緒にいる時間が昔取れて無かったとかコミュニケーションが取れて無かったとか多分あるんでしょうね
特に許せないのは自分が産んだのに他の男と居たいから邪魔になった 子供なんて邪魔なだけ こんな考えはやめて欲しいですよ
せっかく生まれた命ですから大切にしようよ
自分がもし自分の親にそんな事されたら嫌だと思うなら。
幸い私には大切な友達が複数いて普段会えないけど信頼している人は多いですよ お互い本音でしゃべれる仲です。
友達は挨拶と同じで相手の出方を待つのでなく自分から話しましょう 例えば旅行先でも会った事無い初対面でもお風呂では相手が喋ってきたりしますよね あんな感じかな むすっとしているより笑顔で 黙ってるよりおしゃべりしましょ
以上 ちょっと書きたかったから書かせていただきました。

Posted by kanzaki at 2006年12月09日 23:48