2015年10月16日

振り込め詐欺など、悪意をもった人間・業者から身を守るには、知識・情報を持ち合わせるのが大事です

この前、現金200万円ほどを持ち運び、銀行へ行きました。
ATMで振り込みをしたいと思いました。
しかし、1回につき、振り込みが限度額が10万円です。
分割して振り込むと手数料も手間も大変です。


そこで窓口で支払いをしました。
事前に、銀行の営業担当には連絡済み。
用意しておいた振込用紙や現金などを渡し、特に問題もなく終了。


普段、小銭入れに1000円以下しか持ち歩かない私。
やはり大金を持ち歩くのに、ちょっとドキドキ。
行き交う人の目が、「$」に見える・・・。


窓口の人が、
「振り込め詐欺があるので、失礼かと思いますが、念のため振り込み理由をお聞かせ願えませんか?」
と聞いてきました。


おお! なんかこのやりとり、テレビや新聞のニュースで知ってるぞ。
振り込め詐欺の被害にあわないための予防線ですよね。
本当にちゃんと確認しているのだなあと思いました。


実際、被害にあっている人もいますものね。
そういう意味では、騙されて大金を簡単に振り込めないように、ATMでの支払限度額に制限があるのは良いのかもしれません。
大金の場合、手数料は高くなりますが、必然的に窓口対応になりますから、犯罪を水際で食い止められます。



振り込め詐欺以外にも、我々の身の回りには危険がいっぱい。
個人が騙された場合は、法律が守ってくれるケースが多いです。


ところが法人の場合は違います。
大金を騙し取られるようなケースでも、警察は介入してくれません。
なぜなら、「プロ VS プロ」という形になるからです。


例えばある日、業者がやってきて
「消火器の点検にきました。これから作業を行うので、この書類にハンコを押してください」
と言ってきます。


会社の従業員が何も知らず、なにげにハンコを押したら、これでアウト!!
業者は次々と消火器を交換します。
交換した後、「消火器1本5万円ですので、全部で100万円になります」と請求書を出してきます。


それで慌てて警察に言っても、警察は対処してくれません。
最初にハンコを押した書類は、「プロとプロが交わした、正式な契約書」だからです。
この場合、お互いの話し合いで解決するしかありません。
しかし、いくら文句を言っても、契約を交わしたので無理です。
せいぜい、少しの値引きをしてもらうだけで、必ず支払わないといけません。


個人が騙された場合は、クーリングオフによって守られるのですけれどね。
会社の場合は、そうはいきません。


消火器以外にも、会社に設置してある様々な機械の清掃だとか、あれやこれやと言って騙してきます。



こういうものに騙されない方法は・・・


1.作業「前」に、渡された書類にハンコを絶対に押さないこと。(それは契約書です!)


2.自分の会社の様々な保守業者を把握し、連絡を密にしておくこと


3.総務関係の従業員だけではなく、全従業員に、詐欺に引っかからないように周知しておくこと


4.自分一人で判断せず、上司や本社に相談すること


こんな感じです。


相手は頭脳戦で、いろんなことを仕掛けてきます。
それに我々が対応するため研修をやっている時間は、なかなかありません。


しかし、上記1〜4だけでも覚えておくだけでかなり違います。



突然、会社宛に、電話で営業してくるところもありますよね。
ごまんと、かかってきます。


その中でも、本気で怖い業者は、電話番号を「非通知」でかけてきます。
身元を知られたくないからです。


それから身を守る為には、「ナンバーディスプレイ」&「ナンバー・リクエスト」を申し込んでおくことです。
電話番号を通知しないでかけてきた相手に、NTT側で、電話番号を通知してかけ直すよう音声メッセージで応答してくれます。
その為、非通知からの電話はかかってこなくなります。


●ナンバー・リクエスト|迷惑電話をシャットアウト|便利なオプション|割引・オプション|電話トップ|Web116.jp|NTT東日本
https://web116.jp/shop/benri/request/request_00.html



世の中、悪意を持った人は、本当にいます。
ドラマの中だけではありません。
それらから身を守る為には、対抗できるための知識があると、だいぶ違います。

Posted by kanzaki at 2015年10月16日 23:04