2016年03月08日

平安時代の美女「小野小町(おののこまち)」は、コイの刺し身が大好き〜当時、コラーゲンたっぷりなコイは、女性の美容食として人気があり「美人サプリメント」でした

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(スマホゲーム「神獄のヴァルハラゲート」の小野小町)


【小野小町はコイが好き】


いつの時代も、女性は美容に目がないというお話し。


平安時代、「小野小町(おののこまち)」という絶世の美女がいました。
世界三大美女の一人といわれています。


当時の漢詩文「玉造小町子壮衰書(たまつくりのこまちこそうすいしょ)」は、小野小町をモデルにしています。


この中で小町は、コイの料理をたいらげています。
ヒゴイのトロの部分を刺し身にして、タレをつけて食べるのが好きだと語っています。
贅沢ですね。


実際に当時、コイは女性の美容食として人気があり、美人サプリメントだったそうです。



【コイは栄養豊富】


コイは、肌の保水力を高めるコラーゲンや、瞳を美しくするタウリンなどが豊富なので、美容効果が期待できます。
また、アミノ酸やタンパク質、脂質も豊富なので、顔がツルツル。
若さを保つビタミンEや、骨粗しょう症を防ぐビタミンD、脳の機能を維持するビタミン12などに加え、ミネラルまでたくさん含まれています。


コイ汁を食べると、髪の毛がほつれたり、乱れたりしないのは、粘り気の強い成分が多いからだろうと、兼好法師は「徒然草」で述べています。


出産後のお母さんに、よくコイのみそ汁が出されたのは、母乳の出をよくするためでもありました。


(食文化史研究家・永山久夫さんの解説)


※※※


いつの時代も、女性の美容に対する熱意は変わらないようです。
今と違い、情報も美容商品も少ない時代。
食べ物など自然のものを美容に使っていました。


平安時代は、長く真っ直ぐで、黒く光沢のある髪が、美人の条件でした。
当時のヘアケアは、「ゆする」という米のとぎ汁を髪全体を濡らし、櫛でとかしていました。


上流階級の女性達の洗顔料として、小豆を粉末にしたものを使っていました。


当時書かれた「源氏物語」には、当時の女性達が美しい素肌を保つため、米ヌカを使用していたとあります。


同じ時代の医学書「医心方(いしんほう)」には、ドクダミ、ハトムギ、ムラサキソウなどの薬草植物を使った美しい素肌の育み方が紹介されています。


現代だったらそれらの美容法は、「オーガニックコスメ」とかいわれたりするのでしょうかね。

Posted by kanzaki at 2016年03月08日 22:37