2018年01月22日

所詮、我々はみんな「金太郎飴」だと思います

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今の世の中は、「金太郎飴」だと思います。


どこを切ろうが同じ形の金太郎飴。
ものごとを別角度から切り込んでみたって、実際に表現してみたらほとんど変わらない。


例えば、どこの新聞を読もうが、書いていることは同じ。
会社によって、思想とかは違っているのでしょうが、普通の人が読んだら基本は同じ。
だって、「5W1H」に簡略すれば内容は同じだもの。


5W1Hは、「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素をまとめた、情報伝達のポイントのこと。
情報をわかりやすく、もれなく伝達する基礎です。


普通の人がニュースに求めているものは、5W1Hの最低限の情報だけ。
最近では、ヤフーのトップニュース程度で充分の人も多いのでは?
そこに後は、自分の住んでいる地域や通勤・通学先の天気予報があればいい。
大抵のニュースは、自分に関係のないものだもの。


ニュースだけでなく、世の中のあらゆるジャンルは、それぞれ極め尽くした感があります。
だから、流行を一定のサイクルで繰り返すだけ。
技法も大体、体系化しているから、誰がやっても似たような感じになってしまう。
超極めつくせば、まだ先があるのかもしれませんが、普通の人はある程度の質で、安価なものを選んでしまいます。



それはそれで良いのかもしれません。
私のような最下層の人間であろうと、1000万円以上の年収の人間であろうと、そうそう生活に違いはありません。


買うモノの品質・ブランドの違いはあれど、今じゃ安価であろうと一定以上の質は保たれていますしね。


「起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半」という言葉があります。


人間が必要な広さは、起きている時が半畳で、寝ても一畳あれば足りる。
贅沢(ぜいたく)は慎むべきであるという教え。
また、いくら天下を取っても、一食に二合半以上の飯を食うことはできない。
人間が生活するのに、人間が生きていくのに、それほど多くのものはいらないということ。
必要以上に多くを望んでも、結局使うことができないので、仕方がないこと。
人間の際限のない物欲を戒める言葉。


この言葉通り、富と地位、名誉があっても、案外、普通の人とそこまで違いはないものです。


「セミリタイヤ」という言葉もよく耳にします。
セミリタイアとは、40代、50代の定年退職前に会社や仕事を辞める、もしくは働くペースを抑えて、好きなことをしながら悠々自適に暮らすというものです。


そういう人の普段の生活は、さしてセレブでもなんでもない。
自分の子供と笑顔で、公園で遊んでいたりします。
のんびり過ごす・・・。
それならば、我々とさして違いはありません。



神様とかそういう視点で見れば、我々の差なんて微身たるものなんでしょうね。
あとはもう、「自己満足」。


良いように解釈すれば、「自分が納得さえすれば、どこでも天国」。
我々は金太郎飴なのは認めた上で、それぞれが独自の解釈をして納得していけばいい。


そう考えると、世の中に期待ができるように思います。

Posted by kanzaki at 2018年01月22日 23:24