新潟県民は買い物の際、あまり値切ったりしません。
したとしても少しの値下げで満足します。
その控えめさは、アンケート結果によると全国1位です。
(新聞記事より)
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【新潟県民は値切らない】
とあるアンケートによりますと、新潟県は値切らない人が多い県として同率1位となっています。
1位は、新潟・栃木・愛媛の3県。
新潟県の人は、約4割が恥ずかしくて値下げ交渉ができません。
3割が値切り、残り3割がどちらともいえないと回答。
逆に、値切る1位は大分。
以下、滋賀・奈良・和歌山が同率で続きます。
大分を除くと近畿エリア。
意外にも、大阪はランクインしていません(私見ですが、大阪の人は所得が高いと思う)。
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どれぐらい値切ると満足できるのか?
新潟県民は、10.7%値下げができると満足します。
栃木は25.3%、愛媛は17.5%。
値切らない県同率1位の中で、はるかに低い値下げ率で満足します。
全国平均では27.26%。
もっとも高いのは和歌山の36.5%。
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【なぜ値切らないのか?】
以下、伊藤充さんの考え(「新潟県 県民性の歴史」の著者)。
・新潟県民は値切ることをしない。書かれている値段で買うのが普通。値切る文化・風習がない。
・都道府県別データによると、NHKの放送受信料支払い率が全国3位(2012年)。学校給食費支払い率が2位(2015年)。
所得が高いわけではないが、支払うべきものは支払わなければいけないと思っている。
・江戸時代の書き物を読むと、宝暦の飢餓の時、新潟県の加茂周辺の農村で、50歳ぐらいの男性が飢え死にしたと記されている。
なんとその男性の脇には、米俵2俵がきちんと積んであった。
自分が飢え死にしたほど腹がすいても、地主に納めるものに手を付けずに死んだ。
新潟の人はそういう考えをする。
一種の県民性だ。
・理由は、越後の教育にある。
寺小屋で主に儒教の教えとして大切にしていたのが、「誠実」ということ。
・値切ることが不誠実とはいわない。
しかし、値段が決められているのに、それを値切るのは何かいけないことのような気がするのが新潟県民。
いざ自分がしようとすると、相手に悪いと思ってしまう。
県民性として忍耐強さがあげられるが、誠実というのも大きな柱となっている。
・単に値切る値切らないという問題ではなく、自分が共同体の中でどう生きているかという点で考えている。
農業が発達していたころの名残。
自分の立ち位置や、自分が存在する共同体や地域など、無意識で考えているのでは。
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そういや自分自身、値切ることはしたことないなあと思いました。
外食をしてお会計をする際、値切るなんてしませんよね。
それと同じで、モノを買うときもしません。
価値と値段を納得したから払う。
値切るのは、どこかで納得していないからなのでは。
それならば、買うのをやめればいいと思う方です。
支払うべきものは支払わなければいけないと思っているというのも同意。
NHK・給食費とか支払わない人をどうとも思いませんが、自分もそちら側に行こうとは思いません。
もともと私は、必要だからモノを買うのであって、見栄のために高いモノが欲しいとは思いません。
無駄にモノを買うこと自体、好きじゃないですし。
(単に、高額な奨学金の返済がトラウマになっているだけかもしれません)
「忍耐強さ」「誠実さ」・・・こういう県民性は、良い面もありますが、逆もあります。
新潟県の2017年の自殺者数は435人。
人口10万人当たりの自殺死亡率は19.3(全国16.4)で、全国ワースト6位。
自殺死亡率は9年連続で全国6位以内と、高い状態です。
2012年には、秋田に次いで全国2位でした。
自分を追い込んでしまうのです。
これはいただけない。
私は、「生きるため、半分諦めればいい」という思いがあります。
すべて満たそうとするから苦しむのです。
いろんなものを手放し、残ったもので満足するという生き方もある。
そういう生き方を認めるのも、自分を追い詰めない方法だと思います。
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