●Amazon.co.jp: 心に折り合いをつけて うまいことやる習慣_中村恒子
著者について
中村 恒子(なかむら・つねこ)
1929年生まれ。精神科医。
1945年6月、終戦の2か月前に医師になるために広島県尾道市から一人で大阪へ混乱の時代に精神科医となる。
二人の子どもの子育てを並行しながら勤務医として働き、2017年7月(88歳)まで週6日フルタイムで外来・病棟診療を続けている(8月から週4日のフルタイム勤務となる)。
「いつお迎えが来ても悔いなし」の心境にて生涯現役医師を続けている。
私が一番印象に残ったのは、以下の部分です。
(156P)
振り返ると、平均点を取れるかギリギリのところも多々あったんやと思いますけど、最悪、赤点を避けられればええか。
そんな感覚で、「状況に合わせて試行錯誤すること」を考えるようになりました。
完ぺきを目指して挫折するよりも、不細工な形でも続けていくことのほうが大事なんやないかと私は思います。
「ここだけは超えたらアカン」という一線を一応決めておいて、それを下回らないようにがんばる。
下回らなければ、中途半端でもええ。
そんなふうに切り替えてみると、あとは「なるようになっていく」もんです。
※※※
新しく買ってきたノートや手帳。
最初の1ページ目、最初の数文字を書き損じたりすると、とても気分が下がりました。
最近はというと、書き損じたらそれはそれでいい。
最後のページまで、とにかく使い切ろう。
そう考えるようになりました。
なんだかんだで、最後まで使い切れば達成感がありますしね。
生活のいろんな面で、そういう考えになってきました。
以前は、完璧に順調にいかなかったら、その時点でやめてしまう癖がありました。
今は、完璧じゃなくていいので、最後までやってみるという感じになってきたように思います。
上記の引用部分の「不細工な形でも続けていく」というのが印象に残りました。
今まで、スマートに完璧にこなしたことのない私には、とても救いのある言葉です。
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