「我思う、ゆえに我あり」で有名なフランスの哲学者ルネ・デカルト。
「方法序説」という著書で「困難の分割」を記しています。
これは現代に生きる我々にとって、生活・仕事・教育などに応用できるものです。
「その悩み、哲学者がすでに答えを出しています(小林昌平:著)」にて解説していました。
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【「困難の分割」を現代に応用する方法】
途方もない大きなことに思える「人生でどうしてもやりたいこと」を、10年レベル、数年レベル、1年レベル、月レベル、毎日の生活(日課)というふうに小さくして、自分の手に負えるサイズに落としこむこと。
さらに1日の中の数時間、数分の単位、電車を待っているわずかな時間にまで落としこんで、自分がこの数分でもこれならやれる、腰をすえて取り組めるという小さなパーツへと分割するのです。
いいかえれば、「やりたいことを分割して小さな目標(サブゴール)にする」ということです。
目標までの道のりがはてしないものに感じられるなら、その大きな目標を小分けにして、途中で達成すべきいくつかのサブゴールを立て、そのサブゴールひとつひとつを確実にクリアする。
サブゴールをクリアすること自体が達成感という快楽となって、無我夢中になってクリアしつづけたら、いつのまにか途方もないところまで来ていた、という考えかたです。
壮大な夢を描くことは志が高くて、すばらしいことのようですが、大口をたたいただけに終わってしまう可能性もあります。
しかし、本気で取り組める小さなゴールに刻んでいったら、夢は夢でなくなります。
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子供たちに絵や図工を教えている際、他にも将来のため、いろんなことを教えてあげたいなあと常々思っています。
そのひとつが「困難の分割」です。
「夢」を現実にできず、挫折する多くの原因は、この方法を知らないからだと思うのです。
大人が教えてあげるべきことは、知識そのものより、その知識を得るための手段や計画を考える方法です。
「困難の分割」はその点、とても理解しやすいです。
今の自分が現実にできる内容にまで細分化してから実践するというものですから。
よく、コンサルティングをやっている人が話す内容ですね。
「ベイビーステップ」という言葉があります。
ベイビーステップとは「よちよち歩き」のこと。
転じて、赤ちゃんが歩むような「小さな一歩」を意味します。
それぐらい難易度の低いものに細分化し実行していくことで、夢が現実になっていくのです。
書店に販売している「夢が叶う手帳術」みたいな類は、これの応用です。
手帳術の場合、それを時系列で考えて実践するものなのです。
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