●『なにがあっても、ありがとう―――つらく苦しいことにこそ、誠実に向き合う。』(鮫島純子 著)より(著者は、渋沢栄一さんのお孫さんです)
【人生のしくみでは、「うらやむ気持ち」は盗みに等しいこと】
自分を卑下することと同じくらい、好ましくない感情といわれています。
人をうらやむことは、なぜ盗むことと同様といわれるのでしょうか。
たとえば、幸せそうに見える人を見て「うらやましい」と思ったとしましょう。
そのとき、その人の持っている幸せと同じレベルの幸せを自分も欲しいと思う、その心境を指していうのでしょう。
また、大きな家や外国の車を持ち、高級なドレスや着物などをいつも身につけている人を、「何てご裕福なのかしら」とうらやましく思っていたとしたら、自分も同等の生活を手に入れたいという思いがあるからかもしれません。
厳しい言い方ですが、これは心の中で盗みを働いているのと同じことであり、自分で自分を落としめることになる、そういう意味だと伺ったことがあります。
他人の幸せを眺めてうらやむより、「自らの学習のために、自分がこの境遇を選んだ」と自覚し直し、自分が今どう生きるかを大切に考えたいものです。
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上記、確かにおっしゃる通りだと思います。
心に余裕があれば、そう考えるのが一番です。
しかし、貧しい人は「自分がこの境遇を選んだ」とは必ずしも言えないことだけは知っておいて欲しいです。
トランプ政権時のアメリカ。
お金を持っている人は、ますます豊かになりました。
貧乏人はインフレが進み、苦しくなりました。
(モノの値段が上がった。
資産がある人は金利が上がるから豊かになる。
貧しい人は借金の金利が上がってますます苦しくなる)
貧乏人はずっと貧乏で、投資も出来ないし、働く技能も無いので賃金は上がらない。
貧富の差がますます開き、その不満がきっかけで2期目当選はありませんでした。
日本は基本デフレ政策だから、アメリカよりはマシです。
けれど、わが国の7人に1人の子どもが貧困状態にあるといわれています。
私は片親家庭で育ったので実体験として分かりますが、「考えも貧困化」します。
よほど素晴らしい人格者との出会いが無い限り、考えの貧困化からは脱却できません。
私は幸い、素晴らしい方々との出会いで、そこは救われました。
しかし、貧困化した思考の根底は、そうそう改善できるわけではありません。
何十年経っても、その貧困化した思考が表に出てしまいます。
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そんな私がなんだかんだでここまで無事に生きてこれたのは、「この道がダメでも他に道がある」という考えのおかげです。
自分の境遇や能力と、「こうなりたいなあ」という漠然としたゴールに大きな乖離があった場合、さっさとそのゴールを変更してきました。
仕事の場合、さすがにゴールの変更は難しいので、方法を変更することで対処してきました。
もし、私にどんな才能があるかと問われたら、こだわりが無いことだと思います。
最下位の人間である、私なりの戦い方です。
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