●『ヤマケイ文庫 病気の9割は歩くだけで治る!』(長尾 和宏 著)より
所得が低いほど肥満が増え、所得が高い人のなかには肥満が少ないということは、海外でもよく指摘される事実です。
貧困が肥満をつくる――。
貧困という言葉を「無知」に置き換えてもいいでしょう。
何が健康を害するのかを知らないから、歩かないし、ジャンクフードばかり食べてしまう。
実際、世帯所得が低いほど、運動習慣のない人が多い、野菜を食べる量が少ない、女性では肥満者が多い――といった結果が日本でも明らかになっています(厚生労働省「2010年国民健康・栄養調査」より)。
親が健康に対して無知だと、子どもたちも同じような生活を引き継いでしまいます。
その結果、高校生のうちから100キロを超えるような肥満ができあがり、すでに生活習慣病を発症していたりするのです。
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歩くことを忘れているから、肥満が増えて、メタボ健診で引っかかり、医者から薬をもらって飲んでも治った実感がないのでいつの間にかやめてしまって、中年になったころに脳梗塞や心筋梗塞を起こして倒れてしまう。
あるいは、がんや認知症を引き起こす――。
一番の生活習慣病対策は、歩くということです。
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では、もう一つのエビデンスが知られている認知症予防の方法は何かといえば、実は歩くことなのです。
正確にいうと、計算をしながら歩くこと。
これは、日本発のエビデンスです。愛知県にある国立長寿医療研究センターで行われた研究で、アミロイドβの沈着が認められ認知症が始まりかかっているMCIの人たちを集めて、毎日1時間、50から3ずつ引いていく計算をしながら歩いてもらったところ、1年後にはなんと脳内にたまりかかっていたアミロイドβが消えていたというのです
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うつの人は、歩けば治ります。
うつ病は、脳内の「セロトニン」や「ノルアドレナリン」というホルモンが不足した状態ですが、歩けばこれらが脳内で増えるからです。
だから、一日5分からでいいので、とにかく歩いてほしい。
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【コメント】
貧乏で無知だと、健康を損なう・・・。
私はそれをとてもよく理解しています。
社会人になって収入を得て、いろんな知識を得るまで、それを知りませんでした。
気づいたのは、随分と歳を重ねてからです。
特に「歯」。
幼いお子さんがいる家は、特に「歯」を大切にしてほしい。
歯を気にするということは、食事を気にすることにも繋がります。
ジャンクフードや糖類マックスな飲み物なんて言語道断です。
良い大学を出ている人は、家柄が良い事が多いです。
それも同じことなんでしょう。
そういや昔は、運動することもなかったなあ。
食事も気にしなかった。
健康に良い習慣、知識・教養を得る習慣、まともな思考・行動をする習慣。
振り返るに、収入とそれらは比例しているように思います。
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