2024年07月05日

「ギブ・アンド・テイク」と「おすそ分け」

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●『比べず、とらわれず、生きる (PHP文庫)』(枡野 俊明 著)より

禅の考え方の基本は、「無心無作」にあります。  


自分が誰かに行う行為は、すべて無心である。
そこには何の策略も計算もない。
見返りや果報を期待するのではなく、ただその人のことを考えて行う。  


そういう生き方こそが、何よりも清々しい生き方であると。


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手助けをしてあげて、相手から感謝の言葉を期待する。
それくらいならいいのですが、そこに形ある見返りを求めることが多い。
それはきっと西洋の「ギブ・アンド・テイク」の発想が染みついてきたからだと思います。  
誰かに尽くすことによって、見返りとしての金品を期待する。


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大事なことはおすそ分けするという心であって、物の価値ではないということです。
これが「ギブ・アンド・テイク」と「おすそ分け」の違いです。  


見返りだけでなく、相手に求め過ぎることをしてはいけません。
相手に求めることは、すなわち自分自身を生きづらくしているようなものです。


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【コメント】


「大事なことはおすそ分けするという心であって、物の価値ではない」


すっかり忘れていたかもしれません。


「おすそ分け」・・・良い言葉ですね。

Posted by kanzaki at 2024年07月05日 06:49