●『ロジカルメモ 想像以上の結果をだし、未来を変えるメモの取り方』(村本 篤信 著)より
しかし、ロジカルメモにはほかにも、大きなメリットがあります。
それは、「考えたことや思考のプロセスが、文字として残る」ということです。
「考える」とは、頭の中身を言語化すること 「考える」とは、頭の中身を言語化する(文字にする)ことである。
人は言語化することで、初めて考えることができる。
これは、考える力のない自分に危機感を覚えた私が、「考えるとは、一体どういうことなのか」「具体的に何をすれば、考えたことになるのか」と自らに問いかけ、過去の経験やさまざまな情報を元にたどり着いた、一つの結論です。
脳内には、次々にいろいろな情報が入ってきますし、人の思いは、現れてはすぐに消えていきます。
何らかの課題に対し、頭の中で漠然と「ああでもない」「こうでもない」と考えていても、それはなかなか形にはまとまりません。
しかし、文字や文章にすることで、「頭の中」というブラックボックスの中にある思いや情報がいったん外部に取り出され、客観的にとらえられるようになります
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打ち合わせの後は、必ず一人会議を 私は、打ち合わせや取材の後、必ず30分程度の「一人会議」を行っています。
メモの内容を自分の言葉でまとめ、「どんなことに感動したか」「どんな新しい価値を見つけたか」を確認するためです。
「鉄は熱いうちに打て」といいますが、記憶が薄れないうちのほうが、情報も効率よく整理できます。
ですから、打ち合わせと一人会議は、必ずセット。
打ち合わせが入ったら、同時に一人会議の時間もスケジュール帳に書き込みます。
場合によっては、打ち合わせの前にも一人会議を入れることがあります。
ロジカルメモで、前回の打ち合わせの内容を軽く復習したり、これから打ち合わせる内容の確認をしたり、事前に思いついたこと書き込んだりするためです。
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著書『ひとりで、考える』(岩波ジュニア新書)の中で、哲学者の小島俊明さんは、
「学習においても、考えごとや読書においても、孤独に徹しないと、進歩が見られません。」
と書いています。
情報を集め、ロジカルメモで思考を広げ、深めたら、5〜10分の一人会議のスケジュールだけ決め、一度、そのテーマについて考えるのをやめましょう。
少し距離を置き、すっきりとした新鮮な気持ちであらためて考える気持ちになったら、ロジカルメモを使って一人会議をするだけで、思いがけないアイデアがわいてくるはずです。
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【コメント】
人は一生懸命やったことでも、一年も経過すれば細かい部分は忘れてしまいます。
感情は残りますが。
私生活ならばともかく、仕事でそれは致命的になることがあります。
だから私は積極的に記録をとっています。
それに費やす時間は、後年に力となります。
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