●『超訳 ニーチェの言葉 エッセンシャル版 ディスカヴァークラシック文庫シリーズ』(フリードリヒ・ニーチェ, 白取春彦 著)より
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(独: Friedrich Wilhelm Nietzsche, 1844年10月15日 - 1900年8月25日)は、ドイツ・プロイセン王国出身の思想家であり古典文献学者。
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【一日の終わりに反省しない】
仕事を終えて、じっくりと反省する。
一日が終わって、その一日を振り返って反省する。
すると、自分や他人のアラが目について、ついにはウツになる。
自分のだめさにも怒りを感じ、あいつは憎たらしいと思ったりする。
たいていは、不快で暗い結果にたどりつく。
なぜかというと、冷静に反省したりしたからなどでは決してない。
単に疲れているからだ。
疲れきったときにする反省など、すべてウツへの落とし穴でしかない。
疲れているときは反省をしたり、振り返ったり、ましてや日記など書くべきではない。
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活発に活動しているとき、何かに夢中になって打ち込んでいるとき、楽しんでいるとき、反省したり、振り返って考えたりはしない。
だから、自分をだめだと思ったり人に対して憎しみを覚えたりしたときは、疲れている証拠だ。
そういうときはさっさと自分を休ませなければいけない。
『曙光』
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自己嫌悪におちいったとき、何もかも面倒でいやになったとき、何をしてもくたびれて仕方ないとき、元気を取り戻すためには何をすべきだろう。
ギャンブル? 宗教? 流行のリラックス療法? ビタミン剤? 旅行? 飲酒? そんなことよりも、食事をして休んでからたっぷりと眠るのが一番だ。
しかも、いつもよりずっと多くだ。
目覚めたとき、新しい力が漲る別の自分になっているだろう。
『漂泊者とその影』
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【いつも機嫌よく生きるコツ】
不機嫌になる大きな理由の一つは、自分のなしたこと、自分の産んだことが人の役に立っていないと感じることだ。
だから、不機嫌な老人がいる。
一方で輝く青春の真っ只中にいる若い人たちが不機嫌なのは、自分が社会の中で生産的な存在になることがまだなかなか難しいからでもある。
したがって、いつも機嫌よく生きていくコツは、人の助けになるか、誰かの役に立つことだ。そのことで自分という存在の意味が実感され、これが純粋な喜びになる。
『人間的な、あまりに人間的な』
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自分を本当に愛するためには、まず自分の力だけを使って何かに取り組まなければならない。
自分の足で高みを目指して歩かなければならない。
そこには苦痛がある。
しかしそれは、心の筋肉を鍛える苦痛なのだ。
『ツァラトゥストラはかく語りき』
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【コメント】
人の役に立っていることを実感する。
嫌なことでもんもんとしたときは、寝て疲れをとる。
問題は、大きなことを解決するのに、一人では無理だということです。
そういうときは、頼ることを知るべきです。
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