●「職場のやっかいな人間関係」に負けない法―――「あの人」の言葉のクセに解決の糸口がある』(飯塚 健二 著)より
最後に、私が人間関係で悩み、どん底にいたときに救われた言葉をお伝えして本書を終えたいと思います。
それは、「逆説の10ヵ条」です。
これは、マザー・テレサの心も揺さぶったといわれている言葉です(『それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10ヵ条』(ケント・M・キース/大内博訳/早川書房)。
そのなかから、三つをご紹介します。
何かに躓いたときに思い出していただければと思います。
人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。
正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。
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自分も含めてなのですが、「今の大人は子供」です。
自分自身、自覚があります。
昔の人もそうだったのかもしれない。
けれど、少なくとも自分より立場が下の者に対して、そういう素振りはしていなかったように思います。
それじゃあ、どう今後改善していけば良いのでしょうか?
自分の中に、大人としての要素がないならば、簡単なことをひとつ生き方に取り入れてみるのがベターではないかと思います。
上記書籍に、以下のことが書いてありました。
それは「相手の話しを聞くこと」です。
聞くだけなら、テクニックや精神論なんていりません。
まずは、しっかり受け止めてみるのです。
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●「職場のやっかいな人間関係」に負けない法―――「あの人」の言葉のクセに解決の糸口がある』(飯塚 健二 著)より
つまり、相手に先に話をしてもらうことで、相手が何を考えているのかを引き出し、より多くの情報を持つことができるようになるのです。
そうすることで、提案や交渉がしやすくなり、自分に有利な方向に話を誘導することができるというわけです。
まさに「負けるが勝ち」。
こういうタイプに対しては、先を譲ることが自分を有利にすることにつながるのです。
あらゆる自己啓発本の原点ともいえる、あの有名なデール・カーネギーの『人を動かす』(創元社)のなかでも、
「相手を説得しようとして、自分ばかりしゃべる人がいる。
相手に十分しゃべらせるのだ。
相手のことは相手が一番よく知っている。
だから、その当人にしゃべらせることだ。
相手の言うことに異議をはさみたくなっても、我慢しなくてはいけない。
相手が言いたいことをまだ持っている限り、こちらが何を言っても無駄だ。
大きな気持ちで辛抱強く、しかも、誠意を持って聞いてやる。
そして、心おきなくしゃべらせてやるのだ」
と、相手の話を聞くことの重要性を説いています。
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