●『複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考』(木部 智之 著)より
【「バイアス」をかける】
バイアスとは、考え方や意見が他の影響を受けて偏ってしまうこと。
「バイアスがかかっている」という表現は通常はネガティブな表現として使われますが、資料作成においてはまったく悪いことではありません。
仕事で大きな成果を出している人の資料には必ずバイアスがかかっています。
自分が得たい結果となるように「誘導」するようなコミュニケーションが必要だからです。
もちろん噓をつくのは論外ですが、資料では「自分はこうしたい」「こうすべきだ」という意思を込めた表現にすることはとても重要です。
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「A案とB案のどちらがいいですか?」と投げかけた資料を作るのと、
できるだけA案を採用してもらえるように、
「A案とB案がありますが、A案のほうが優位です」という資料を作るのとでは、結果がまったく違います。
資料を作るときに自分の意思を込めることなく、読み手に判断をゆだねてしまうのは絶対に避けましょう。
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一方で、自分が情報の受け手になった場合は、この「バイアス」に惑わされない冷静な判断が必要になります。
受け取った情報や資料にバイアスがかかっていることを前提に、情報をインプットしましょう。
問題解決には、バイアスを取り除き、できるだけ正しく事象を捉えることが不可欠です。
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【コメント】
会議での説明、書類での説明。
相手に何かしら伝える際、「詳細なんだけれど、結局、なにが云いたいのか分からない」ことがあります。
そういう場合、最初に結論を伝えるのが良いと思います。
その後、その結論に至った理由を説明すると、相手に理解してもらいやすいです。
結論とは、伝える側の考え・意志そのものです。
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