●『マインド・リセット 不安・不満・不可能をプラスに変える思考習慣 (三笠書房 電子書籍)』(上阪 徹 著)より
当時すでに80歳を超えていた著名な元大学教授と食事の機会をいただいたときのことを、今も覚えています。
食事が進むと、私はこう問われました。
「上阪くん、君は新聞を読んでいるか?」
「はい、読んでいます」
「どこから読んでいる?」
「第1面からです」
「そうか、私は違う。社会面の三面記事から読むんだ」
訃報欄を読むのかと思ったら違いました。
彼が読んでいたのは、事故や事件などが記事になった、小さなカコミでした。
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「どこそこで交通事故が起きて、誰々さんが死んだ、とか、木材が上から落ちてきて下敷きになって死んだ、とか、そういうニュースがあるだろう。あそこから読むんだ」
そして、こう話を続けました。
「みんな、そういうニュースは他人事だと思っている。
でもね、違うんだよ。
僕は、いつ何時、こういうニュースに自分や家族の名前が出てもおかしくない、と思っている。
それを肝に銘じるために、あえて、ここから読むことにしているんだ」
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「大事なのは、今この瞬間なんだ。
明日どうしよう、来週どうしよう、来年どうしよう、じゃない。
そんなものはないかもしれないんだから。
だから、今日を、今を大事にしないといけない。
君は今日一日を真剣に生きたか。
絶対に後悔はないか。
どうだ?」
改めて思ったのは、実は今日生きていることは奇跡なのかもしれない、ということでした。
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【コメント】
古今東西、様々な人が、「過去」でも「未来」でもなく「今」を生きることの大切さを伝えています。
これが真理なんでしょうね。
日本のトップに上り詰めたのに、なんてことない日に銃撃であっという間に人生が終わってしまうこともある。
志半ばで終わる人もいる。
なんにも考えないで、いつの間にか終わる人もいる。
いつ終わるか分からないのだから、今日この日、「これからの人生でもっとも新しい今」をちゃんと生きてみる。
志半ばでも、その道程を細分化すれば、一つ一つのゴールに達成感があるというものです。
そういう気構えで生きていれば大丈夫・・・そう思えるのです。
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