2023年10月19日

読書をすすめる理由

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●『お金に困らない人が学んでいること』(岡崎 かつひろ 著)より)


それでもあえて「読書」をおすすめする理由があります。  
それは、本には文責があるからです。  


私も著者の端くれですから、本をつくる工程をよく見させてもらっています。  
著者が経験したことを1冊にまとめていく。
まさに石から水を絞り出すような行為です。
出し惜しみすることなく、知識や体験を本のなかに詰め込んでいきます。  
そして、できあがった文章を、編集や校閲のプロたちが一字一句の修正はもちろん、情報に間違いがないか確認をしていきます。  


最近は、個人での電子書籍出版も流行っています。
たしかにそれもすばらしいですが、商業出版ほど精度を高めて書かれているものはそう多くありません。
やはり紙の書籍ほど情報がたしかなものはないでしょう。
だから読書がおすすめなのです。

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時間をかけて読んでいるということは、それだけ頭を使っているということです。  


人間は使ったところが強くなりますから、頭を使っているということは、それだけ優秀になるということ。
長い時間をかけなければ読めないような本に出合うということも、頭のトレーニングには必要なのです。


そのうえで、私がすすめている読書法は、本をボロボロにしまくる方法です。  
本をきれいに扱いたいという人もいますが、私はそれをおすすめしません。  
むしろ、いかにボロボロにするかにこだわったほうがいいです。  


たくさん線を引き、ドッグイヤーし、場合によっては、持ち歩きたいと思うページがあれば破ります。  
経験することを何より重要視していると前述しましたが、読書についても、思いっきり自分の印象に残る「体験」にしてしまいましょう。
ボロボロになるまで読んで、見返したときに「そうそう、ここに線を引いたんだよな」と思い返せるように読んでいくのです。

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そして、読んだ書籍の内容はスマホのメモ帳に残すようにしています。  
後述しますが、人間の記憶に定着するのは、インプットしたときではなくアウトプットしたときです。
書籍を読んだら必ずアウトプットする習慣をつけましょう。  
しかしアウトプットするといっても、書評や感想をすべて文字入力していると、時間がかかりすぎてしまいます。
だから私は「音声入力」を利用しています。  


じつは、この本もほぼ音声入力で最初の原稿を書いています。  
特別なアプリなどは使っていません。
iPhoneに備えつけの機能です。
それで十分、文章にすることができます(もちろん、あとでリライトと推敲はしますが)。  


長い文章の場合、書くよりも話したほうがずっと速いので、慣れたら入力速度は何倍にもなるでしょう。  
これからは、読書で線を引いた箇所を、音声入力で文字起こししてみましょう。


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【コメント】

本屋で売っている書籍は、筆者だけだはなく、多くの人の手がかかって出来上がったものです。
それ故に、精度の高い内容になっています。


私がTwitterをはじめとしたSNSをやらなくなって久しいのは、書籍の情報の方が精度が高いからです。
俗に言う、「SNS疲れ」のようなコミュニケーション疲れではありません。


読書量は若い頃に比べてとても多くなりました。
こうして紹介している書籍以外も同時並行で読んでいます。


それがどう自分の人生に影響しているかは分かりません。正直。
しかし、毎日の習慣として平均して読んでいくことは、「毎日、栄養があって美味しい3食をきちんといただく」のに似ていると思います。

Posted by kanzaki at 2023年10月19日 06:58