2024年04月28日

劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の感想〜『青山剛昌版・アベンジャーズ』という感じの作品

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●劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』

監督:永岡智佳
原作:青山剛昌
脚本:大倉崇裕
声優:高山みなみ、山口勝平、堀川りょう

【あらすじ】
大ヒットシリーズ「名探偵コナン」の劇場版27作目。
「月下の奇術師」の異名を持つ怪盗キッドや、キッドとは因縁のある「西の高校生探偵」こと服部平次が登場し、北海道・函館を舞台に、謎に包まれた日本刀をめぐるミステリーが展開する。

2024年製作/111分/G/日本



劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』公開直前PV【4月12日(金)公開】



オープニング映像 怪盗キッドver.【劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』大ヒット上映中!

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【感想】

前作が、推しキャラ・灰原がメインのお話しで、脚本がTVドラマ「相棒」櫻井武晴さんでした。
しかも、最高の出来栄え。

●劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の感想〜たった109分に、コナンの世界観がギュッと詰まった濃厚な作品


その勢いにのって先週、本作を鑑賞しました。


話しの中心となるメインキャラ、監督、脚本家が変わると、同じコナン君の映画でも随分とカラーが変わります。


今回は怪盗キッド、西の高校生探偵・服部平次が主人公です。
コナン君は脇役です。


この2人が好きな人にはたまらない内容だと思います。
実際、私が観た上映回は、ちびっ子よりも、20代・30代の女性(しかも一人で鑑賞)がとても多かったのです。


原作者・青山剛昌先生の作品『YAIBA』『まじっく快斗』のキャラも続々登場。
『青山剛昌版・アベンジャーズ』と言ってもいい。


本当、もの凄く登場人物が多いのです。
全員を知っている人は、なかなかいないのでは?


コナンの世界で何度も登場する準レギュラーだけでも多いのに、敵側も無駄に人が多いです。
それ故、無駄や役割も多かったです。
博士や少年探偵団なんて、別にいなくても他のキャラで代替できる役割りでした。


推理に関してもごちゃごちゃしています。
劇中の推理に必要な情報・ヒントがありすぎて、結局、推理の解説を聞いても、「あのヒントは何だったんだ?」というのが多かったです。


鑑賞した人同士で話しても、例えば「あの新幹線のスタンプって、なんのヒントだったの?」と困惑。
幾つか考察は出たもの、私の導き出した答えは、「コナン映画とJR北海道のコラボキャンペーンの為に無理やり出したヒントでは?」でした。
そして、全員が納得してしまいました。
大人の事情。


予告だと、五稜郭や土方歳三が大きくクローズアップされていたのですが、本編だと正直、そこまでではありません。
もっと、歴史に大きく絡めた大河ミステリーを期待していたので、そこが残念でしたね。
歴史をもっと扱ってくれれば、キャラ映画にとどまらない深いものになったのでは。


今回の映画は、キッドとコナンの関係がついに判明したり、服部平次のラブコメがメイン。
推しの人は是非、劇場ならではの迫力ある活躍を楽しんでください。

Posted by kanzaki at 2024年04月28日 10:20