●『クヨクヨしてしまう人のための「強い心」をつくる禅の教え (扶桑社BOOKS文庫)』(枡野 俊明 著)
わたしたちには、いつでも、どんなときも、「今」を必死で生きて、人生を積みあげていくことしかできません。
それしか、満足感を持って人生に幕を下ろす生き方はない、といってもいいでしょう。
----------
禅僧は年が明けると「遺偈(ゆいげ)」というものをつくります。
漢詩の形にした、いわゆる遺言です。
いつ、どこで、死ぬかわからないのが人間ですから、年初にあたってそのときの思いをしたためておくのです。
同時にそれが、命あるかぎり「今」を大事に生きなければいけない、という自分への戒めにもなります。
死は(なるようにしかならないから自然に)おまかせして、「今」に全身全霊を注ぎ込みましょう。
※※※※※
【コメント】
新年の誓いとか、新年の抱負というものがあります。
しかし、「遺偈(ゆいげ)」という考えは知りませんでした。
これから一年を一生懸命生きるためだからこそ、元日に遺言を書く。
3日坊主になるような誓いや抱負よりもずっと重く、真剣さがありますね。
なんだかんだで、2024年も終盤。
残り1ヶ月半を悔いのないよう、心に「遺偈(ゆいげ)」を忍ばせ、一生懸命生きたいと思います。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |