2003年04月04日

親からの初メール

(1)
親に携帯を持たせ、メールのやり方を教える。
そして漏れが最初にうけとったメールは、
小文字や濁点、記号、あげく漢字までが全く使われていないメールだった。
「またなれてないからうまくかけませんこれていいのかなまためえるするね」
こんな感じの文だったと思う。
しょーがないなー、と思う反面、
なんだかあったかくって、とてもうれしかった。

(2)
先日、母を亡くしました。結婚しても同居を拒み続け、一人暮らしていました。
父は12年前に交通事故で亡くし、せめてボケ防止にと、携帯電話を買ってあげました。
はじめはうれしかったのか、朝と夜は「行ってらっしゃい」「お帰り」と
あいさつ程度でしたが、暇なときは長く話し込んだりもしました。
その母を亡くし、家の掃除をしていると携帯電話がでてきました。
母に会ったのは携帯電話を機種変した日が最後の別れとなりました。
なにが写っているのかな?と見てみると、ピンボケでしたが、
自分の子供の頃の顔が・・・涙でいっぱいになりました・・・。

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上記は、2ちゃんの「親からの初メール」というスレッドのコピペ。
まあ(2)の方は、フィクションらしいのですが、泣けてきますね。
昔ならば、親子の文章でのやりとりと言えば、手紙だったのでしょう。
時代とともに、扱う道具が携帯電話に変わっていきました。
手紙は、親子が物理的に遠く離れている際にやりとりをするのに対し、メールは同居だとしても、外出先から「迎えにきてください」等の連絡事項のやりとりも出来るから便利ですね。

親に携帯電話を買ってあげて、操作方法を教える際のエピソードというのは、誰しもあるかと思います。
あの小さいな筐体に、たくさんの小さなボタン。
音声通話だけならば何とかなるのですが、メールともなると、文字入力の仕方を教えるのは大変です。
似たような事に電話帳登録もありますね。
そういうのは紙に書かれたデータを渡され、結局、子供が登録してあげなくてはいけないハメになってしまいがちです。
まあこれも親孝行(?)。
電話帳登録が出来ないのは親のせいじゃないと思う。
操作方法の難しい携帯が悪いんじゃないでしょうか。
パソコンと違ってボタン数に制限があり、一つのボタンで幾つもの機能を割り当てしているから、説明書無しで取り扱うのはちと難しいですもの。

うちの母親は、私なんかよりもずっと以前から携帯電話を所有していました。
けれど音声通話の機能のみ。
もう古くなったからと、昨年に新しい携帯電話を買ってあげました。
パソコンをあげても殆ど使わない人でしたから、当然、メールという概念なんて持ち合わせておりません。
さて、どうやって教えてあげたものか悩んだのですが、結局、NTTドコモが定期的に開催している「iモード講習会」を受講させました。
親切にドコモの社員さんが教えてくれたおかげで、そこらのオバさんよりは最初から扱うことが出来たようです。
母がその講習会でメールの文章入力をして、最初に送信した先が私の携帯電話でした。
仕事の最中だったのですが、確か「初めてのメールです。操作が大変です。」とかなんとか書かれたものだったと思います。
ちゃんと件名も入っていたし、漢字も使っていたりとなかなかのものでした。
当然それは、横に指導してくれる人がいたからな訳ですが(しかも、マンツーマン)。
ちゃんと「メール届きました。頑張って覚えてください」と返事を返してあげましたよ。

「親孝行したい時に親がいない」なんて世間では言いますね。
けれどそれって、社会人になってから「ああ・・・。若い時に勉強をもっとやっておけば良かった」という言葉に近いものがあります。
そういう人は、もし仮に自分がタイムスリップして若い頃の肉体に戻ったとしても、絶対に勉強しないでしょう。
今やらない人に最適な環境を与えたところで何もしません。
「今、やろうとしても忙しくて・・・」と言う人もいるでしょう。
けれど、本当に忙しい人は、忙しい等と言い訳をしませんね。
忙しい合間の僅かな時間を有効に使って実行しています。
両親を美味しい料理屋へ連れて行ったり、海外旅行をプレゼントするだけが親孝行じゃありません。
何でもいいよ。
メールで一言「いつもありがとう」と書くだけでも、それは立派に親孝行だと思いますよ。

Posted by kanzaki at 2003年04月04日 18:55
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