2003年03月05日

歳時記

いつの間にやら3月に突入。
えー、もう3月かよっ!という感じです。
年々、時間の過ぎるのが早く感じます。
加齢によるものだとは信じたくはないのですが、受け入れなくてはいけない事実でしょうね。
季節ごとのメリハリが、自分の生活の中に無くなったのも理由の一つでしょう。
お正月だから、お盆だから等、その時々の行事をそんなに重く見ずに、軽く流しています。
先月ならば、節分があったのですが、立春の前日、清める為に行われるこの行事をする家庭はそんなにないと思います。
小さなお子さんがいない限り、せいぜい、夕食後のお菓子として豆の類を食べるぐらいではないですか?
私自身この冬は、あまり冬という感じがしませんでした。
雪がそんなに降らなかったのもありますが、一番大きな理由は、スノボをしなかったからです。
ゲレンデで滑るなんて冬しか出来ない事ですが、それを一回もしないで過ごした年は初めてでした。
「飽きた」「面倒くさい」等の、「行けばそれなりに楽しめるのだけれど、どうも腰が重い」という理由からでした。
夏はこの数年、海で泳ぐという事をしていません。
夏ならではの事をしないと、やはり夏を過ごしたという気持ちになりませんね。
そんな感じで、季節毎の行事、遊びとかをしないから、生活の中にメリハリが無くて、今回みたいに「もう3月になったの?」と思うのでしょう。
3月というのは、海外では日本でいうところの1月に相当します。
新年、スタートの月です。
2月が他の季節に比べて日数が少ないのは、年の最後の月なので、帳尻合わせに日数を減らしたからです。
日本だと、この季節は卒業の季節。
4月から始まる新しい生活の前の準備。
社会人になって数年も経つと、この3月というのは、ただ単に「会社が年度末なので忙しい時期」程度にしか感じませんよね。
学生時代に「春休み」というのがあったのを忘れてしまいます。
そんなこんなで、忙しい日々を過ごしている間に、「おお、もう4月か。今年も3分の1が終わったなあ・・・」等と思ったり。
その季節ならではの行事等と無縁な生活を続ける1年を過ごしてしまいます。
せっかく四季がある国だというのに。

「歳時記」というものがあります。
これは中国や日本で、一年中の行事やおりおりの風物などを四季もしくは月順に列挙し解説を加えた書の事です。
昔の人は、自然・地球と対話して生活していたんだなあというのが分かります。
これのメリットは、定期的に何かしら行事等があるので、毎月毎月、生活にメリハリがあることですね。
ある行事をすれば、「ああ、×月になったんだ」とか思えるわけです。
そして昔の人は、その行事をちゃんと実施していたんですよね。
今じゃ、その日にそういう行事があるという事を知識としてしか知らず、実際にやらないので、生活にメリハリが無くなっています。
今では、そういう行事をしなくても、いろんな趣味・遊びが豊富にありますからね、歳時記の中身を忠実に実施する必要もありません。
しかしその分、季節感控えめ。
自分でそういう遊びなどのイベントをしない限りは、生活にメリハリがありません。
私みたいに、派手な生活をしない・・・っていうか好きじゃない人にとっては、現代というのは、メリハリの無い生活の日々という事になりますね。

歳時記に載っている風物を生活に取り入れると、海外旅行だとか派手なことをしなくても、この1年がメリハリのついたものになるんじゃないかなあ。

Posted by kanzaki at 2003年03月05日 20:44
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