2004年05月05日

後藤真希さんのコンサート2004春【3】

前回の続き。

歌が終わって照明が落ち、ダンスBGMが鳴り響く中、舞台中央にはテーブルと椅子が用意されます。
テーブルの上には、古臭いデスクライトが置いてあります。
準備が終わると、後藤さんが現れて椅子に腰を降ろし、少し離れたところに稲葉さんが立ちます。
稲葉さんは、茶色い男性用のコートを身に着けています。
照明が明るくなり、寸劇の開始です。

稲葉「(遠くを見つめながら)夕日がまぶしい・・・。稲葉の取調室が始まってしまった。さーて、今日の容疑者はどんな奴か、さっそく行ってみよう」

男っぽい話し方で刑事に扮する稲葉さんが、舞台中央にいる後藤さんの所へ向かいます。
そして、机の上にあるデスクライトを後藤さんの顔に近づけて、「ギャー」と雄たけびをかまします。
これ以降も、稲葉さんは、ちょっと勘違いっぽい男の刑事を演じ、後藤さんはいつもの、のほほんとした感じで、あくまでも稲葉さんを刑事ではなく、先輩として話しかけます。

後藤「(穏やかに)眩しいんですけれど、稲葉さん。眩しい」

稲葉「何で今日、ここに呼ばれているか分かっているよなあ?」

後藤「はい、分かっていますよ。(観客席に顔を向けて)新潟でコンサートがあるからだよねー」

後藤さんの同意を求める言葉に、観客の絶叫にも近い反応。

稲葉「よーし、なかなか手ごわいじゃないか。まずは、名前、年齢、職業を教えてもらおうか?」

後藤「はい、後藤真希、18歳、歌手です」

ファンの絶叫。

稲葉「歌手って云ったな」

後藤「はい」

稲葉「あー、どっかで見たことがあるなあ。テレビとか出ているのか?」

後藤「はい。勿論、テレビにも出ているんですけれど・・・・・さっきまで(私と)二人で一緒に歌っていましたよね?」

稲葉「よーし、来たー!」

後藤「え?」

稲葉「訳の分からない事を云う。要注意だ・・・」

後藤「(笑いながら)云ってない、云ってない」

稲葉「あー、歌手って云うんなら、ちょっと歌ってもらおうか」

観客、「おー!」という反応。

後藤「じゃあ、"うわさのSEXY GUY"。♪ドライに抱きしめて・・・」

稲葉「(後藤さんの歌に急に割り込み)♪うわさのSEXY GUY♪(銃を構えたふりをして観客席へ)バキューン!」

稲葉さんの歌と同時に、舞台の照明が落ちて暗くなります。

稲葉「何で真っ暗? 今、凄い良いとこだったんだけれど。照明さん、どういう事?」

観客と後藤さん、照明さんの手腕に拍手と笑い。

稲葉「まあまあ、こういう事もあるだろう。ところで後藤真希、何でも、やたらと大食いらしいなあ?」

後藤「いや、そんな事ないですよ」

稲葉「ネタはあがってんだー、ラブミー・テンダー!!」

後藤「何?」

稲葉「朝、何食った?」

後藤「朝、起きて・・・」

話し出すと同時に、観客席から「おかゆ!!」という声が。

稲葉「(その観客に向かって)いやいや、君に聞いてないぞー!  おかゆは分かった。後藤真希の食ったのを聞いているから」

そのやりとりに客席爆笑。

後藤「えっと、ヨーグルトとサラダ・・・あと、甘栗を2袋食べました」

稲葉「あー、そーか、そーか。栗ばっか食べているなあ」

後藤「栗ばっかです」

稲葉「それが何時頃だ?」

後藤「それが9時ぐらい」

稲葉「9時・・・その後、この会場に入ったわけだ」

後藤「ですねー」

稲葉「それからの行動は?」

後藤「入って、それで、レッスン着に着替えまして・・・」

稲葉「はい、来たー! レッスン着。それは、どんな格好だ?」

後藤「それ? えっとね、上が白のTシャツで・・・」

稲葉「イヤラシイー!」

後藤「イヤラシクないよ〜。(胸の所を指差し)ここにちょっと緑の模様があって、下はグレーで、横に赤いラインが入っています」

稲葉「おー、分かった、分かった。スケスケのネグリジェか」

後藤「違いますよ〜」

稲葉「最初はみんな、容疑者は認めないんだ。それで、レッスン後に着替えてからの動向を教えてもらおうか」

後藤「ダッシュでメイクをしまして、その後、発声をして、ストレッチをして、その後、リハーサルをしまして、で〜その後に、お弁当に、さくらんぼに、納豆を食べました」

稲葉「あー、そーとー食っているなー。しかも他に食べているんじゃないのか?」

後藤「夜はお弁当と目玉焼き2つ食べた」

稲葉「目玉焼きか。それは、トースターで焼いた奴か?」

後藤「(嬉しそうに)そう、そう。トースターに油を敷いて、ポトッて落として・・・」

稲葉「(私達の間で)今、流行っているんだ。(観客席の)みんなもやってみるといい」

後藤「塩と醤油を付けて食べてみるといいよ」

稲葉「そーとー食っているな。怪しいなあ。この際だから、全部、吐いちゃえ」

後藤「吐くの? (客席に同意を求めながら)吐くのはちょっとね〜」

客席から「ウマイッ!」という声。

稲葉「ちょっとね〜って違うっ! (観客席の声に)みなさんに助けていただいているよ。ウマイッ!って云ってもらって。(客席に頭を垂れて)スミマセ〜ン!」

爆笑。
そんな感じで、寸劇はまだ続きます。
また、次回

Posted by kanzaki at 2004年05月05日 07:00