2004年07月17日

新潟県三条市から帰ってきました

神崎です、こんばんは。
昨日は新潟県三条市と燕市へ行ってきました。
支店そのものは洪水による被害はありませんでした。
しかし、支店に在籍する従業員の家・もしくは親戚の家が被害にあい、とても仕事へ来れる状態ではない人が多数でました。
そこで本社の私たちが、助っ人となって出かけたのでした。

朝一番、まだ世間が活動し始める前に出発。
当日も天気は良好ではなく、高速道路を走行中に、もの凄いドシャ降りに見舞われました。
おかげで前方が見えなくなることもしばしば。

最初、三条で高速を降りようと思いましたが、ものすごい渋滞によって、長いこと待っても降りることが出来ません。
そこでその先の見附まで行き、そこで降りてから引き返す形をとりました。
降りた先でコンビニに寄ったのですが、パンや弁当等の食料はありませんでした。
ただ、そういう場所もあるというだけで、中心街のスーパー、コンビニにはちゃんとありました。

道路沿いを見る限り、川の水位が高いものの、被害を受けた様子は、あまり見かけませんでした。
三条市の駅周辺等はいつもと同じような状態です。
水害に見舞われたのは、その先や少し外れた場所なのです。
(他の人間がそっちの方へ行ったのですが、本当に大変な状況だそうです。
道路に車が通れなかったり、そのせいもあってゴミの収集ができていないそうです。
だからこそ人の力が必要となり、ボランティアを募っているのです)
テレビの映像は極端なものばかりで、恐怖心をあおりすぎです。
なんというか、現地の人々の大変さ、苦労を伝えているというよりも、視聴率稼ぎの為、映画のような見た目の派手な映像を流したいだけのように感じてしまいました。
災害に見舞われた中でも、現地の人はいつものように・・・否、いつも以上に働いたり、学校へ通っていました。
なので一応、モノや人の流れ自体は順調です。
この週末は連休なので、その店頭に出す商品を作成、搬送自体は前日がピークだったみたいです。
だから、仕事上で大パニックという感じはありませんでしたね。
中心街の道路も、暗くなってからは、そんなに車の量はありませんでした。
そういえば夜、水没した車を積んだトレーラーをよく見かけました。
全体が泥水に浸かったと明らかに分かるボディ。
ヘッドライトの中に、ぷかぷかと水が溜まっていました。

私は応援に駆けつけて、朝から仕事をして、帰宅したのは夜中の11時過ぎでした。
作業中、持病の胸の痛みがひどくなり、2回ほど嘔吐しながらの作業。
帰宅してから本日の夕暮れ過ぎまで痛みにもだえていました。
おかげで、会社も休みました。
仕事が溜まっているだろうから、この休み中に会社へ行って処理をしてこないといけないなあ・・・。
実際に現地で役に立ったのかどうか分かりませんが、現地の人たちから感謝の声をいただきました。
本当、三条、燕の人達は、とても心が穏やかで、優しい人達ばかりでした。
笑顔がデフォルトの表情。
こんなに大変な状況の中でも、明るく前向きに働いている姿は、どんな物語よりも感動的でした。
もし、報道関係の人がこれを見ていたら、避難所生活の人達の姿だけでなく、どんな大変な状況下におかれても、自分の仕事をこなし続けている人達の姿も映してほしいです。
人間って、強いんですよ。

支店の人達の声に耳を傾けてみると、「水ってもの凄い音を出して襲ってくるんだよなあ。あれは怖かった」とか、リアルな内容を聞かされました。
そういう中でも、ちゃんと仕事をされているのですから立派です。

私以外にも、ボランティアで復旧作業に来ている人、災害法の適用をするために現地入りした政治家など、いろんな形で地元の人達のお手伝いをしている人達がたくさんいます。
私の知り合いの政治家さんも現地入りしていましたね。
被害のあった最初の日に現地入りしようとしたけれど、その日は封鎖されて入れなかったそうですが、その後に現地入りして活躍されていました。
田中なんたらとか云う議員さんは、かなり後からの現地入り。
しかも国に働きかける等のことを全くしていない。
政治家は政治家にしか出来ない役割というのがあり、それを遂行しなければ、政治家の意味がないじゃん。
投票した人に対して、失礼だよ。
あんまり批判的なことは書かない神ナナですが、あの人の今回の態度には腹が立ちました。
あと、ボランティアで現地入りする人は、路上駐車はやめてくださいね。
2車線の場所が、路駐された車のおかげで、1車線しか利用できずに道路が渋滞しますから。

走行中に見かけたドコモショップでは、「水没したり紛失した人に対して機種変更の手続きをします」というボスターを貼っていました。
10か月未満でも低価格で対応可ということでしょうか?
また、基本的に紛失して端末が無くなった場合は、店頭価格よりも高い値段で機種変更をしないといけないのですが、こういうポスターを貼っているぐらいだから、そこら辺りは対処してくれているんですよね?>ドコモさん。

いまだ避難所生活をされている方々は、疲れがピークに達しているかと思います。
昼は自宅の片付け、夜は団体行動の中での就寝。
とにかく体調だけは崩さないようにしてくださいね。

普通の生活をしていることのありがたさを感じた現場応援でした。

(追記2004/7/23)
私の会社の従業員で被害に遭われた方々も、大分、仕事に復帰してきましたよ。
もちろん、自宅の片付けは、まだまだこれからではありますが、生きること、生活していくことにエンジンはフル回転しています。
本社や他の支店より1日20名ぐらいが交代で現地へ応援に行き、早一週間。
支店の業務体制も、落ち着いてきた感じになってきました。
社内でも義援金募集の活動がはじまりました。
被害に見舞われた従業員の方々へお渡しするためです。
少しでもお役に立てればなあと思っています。

私の加入しているML「NiiPUG」にて、今回の災害に関する情報・リンク集を掲載しています。
今週頭の連休以降、ボランティアの人数が激減している状況です。
もし宜しかったら、現地のお手伝いをお願いします。
http://nipug.s53.xrea.com/blog/archives/2004/0721102648.html

Posted by kanzaki at 2004年07月17日 21:44 | トラックバック (2)
コメント

お疲れ様でした。
仕事も大変でしょうが、ゆっくり休養もしてください。

Posted by: charu at 2004年07月18日 20:39

charuさん、こんばんは。
お気遣いいただきまして、ありがとうございます。

今しがた、会社から帰ってきたところです。
休日出勤だと電話応対が無い分、仕事に集中できて、サクサクと進みましたよ。
(これで休日出勤分の給料が出れば嬉しいのですがorz)
明日は祝日ですので、ゆっくりと休養したいと思っています。

現地の方々にも早く、ゆっくりと休養できる日々が訪れますように。

Posted by: 神崎 at 2004年07月18日 21:43
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