フジテレビ「ごきげんよう」に、藤村俊二さんが登場していました。
私が好きな俳優の一人です。
こんな素敵なおじいちゃんになりたいと、誰もが思いますよね。
ダンディで博識。
けれど、ちょっとオチャメで、話しをはぐらかしたり笑わせたりします。
いいですねぇ。
ちょっと、プロフィールを書きますと・・・
昭和9年
神奈川県鎌倉生まれ。(1934.12.08)
暁星学園小・中・高卒。
早稲田大学文学部演劇科2年中退。
東宝芸能学校舞踊科第1期卒。日劇ダンシングチーム(NDT)第12期生。
昭和35年
NDT公演「TOKYO1961」の1員として ヨーロッパ公演に参加。
公演終了後イギリスに滞在し、そののち単身パリで1年間パントマイムを学ぶ。
帰国後に日劇を退団、振付師としてテレビやコマーシャルに関わる。
昭和37年
俳優としてテレビでの初レギュラー。
昭和41年
音楽番組「ビートポップス」(フジテレビ)に"ゴーゴー振付師"として登場。
昭和42年
「ドリフターズ・ドン!」(TBS)に出演。
主題歌の振り付けはのちの「8時だョ!全員集合」でも使われている。
レナウン「イエイエ」のCFの振付も手がけ、話題となる。
昭和44年〜
「巨泉・前武ゲバゲバ90分」、「カリキュラマシーン」、「ぴったしカン・カン」など人気番組で活躍。
ニックネームの「おひょいさん」は、確か、「すぐに仕事の最中、スタジオから”ひょい”と逃げる」という所から付けられたとか記憶しています。
今回、藤村さんのサイコロトークは「国際的な話」。
小堺
「藤村さんは、ヨーロッパへ行かれたり、いろんなとこへね・・・実はいっぱい、ご存知なんですよね」
藤村
「エジプトへ行った事があるんですよ。
そこのね、エジプトの街中の、ちょっと路地に入ったところに、偽香水屋があったんですよ。
香水の元を売るお店。
そこへ、『お前も役者の端くれだったら、エンターティメントだと思って騙されに買いに行け』と云われ・・・」
小堺
「偽モンだと分かって、騙されてみろと」
藤村
「そう。
そこの店のオヤジが、いい芝居をするんですよ。
小屋のドアを開けて入ると、バタンってドアを閉められて、そしたら、マホガニーみたいなテーブルがあって、後ろにハシゴみたいに高くなった椅子があって、そこにオヤジが一人いるんですよ。
僕が座るべき椅子は、セコイ椅子なのよ。
こういう(自分が今、座っている椅子を指す)
(ふと立ち上がり)あっ、これは、セコクないですよ!」
会場、笑い。
藤村
「(席に座りなおして)店のオヤジはそういう立派な奴に座っていて、そこから既に客と差別がついているんだけど。
そこに座って、"This is not perfume gentlemen"って云うんですよ。
これは香水ではないと。
not perfume gentlemenって云う声が、エコーマイクを付けているみたいに響くの。
This is essence perfume gentlemenmenmenmenmen・・・みたいにね。
オヤジが指を鳴らしたら、マホメットの・・・シンドバットの印刷ずれみたいな、弟子の変なのが来て・・・(小堺、”印刷ずれ”のたとえに爆笑)。
なんだろうなあって思っていたら、そいつに瓶を持ってこさせて、そこへ火箸の長いのをちょっと突っ込んで・・・。
"Hand please gentlemen"って云うから仕方なく、手の甲を差し出したの。
そうしたら火箸の先を、チョッチョッて塗るのよ。その液体を。
それで、そこまでは"gentleman"を付けてくれるのね。
そしたら急に"smell!"って、そこから命令なのよ。
『匂いを嗅げ!』と。
それまでのgentlemenmenmenmenが無いのよ。
で、しょうがないから嗅いだら、"Good or not!"って、『いいのか、悪いのか!』って命令なのよ。
そしたら、いいって云わざるをえないじゃない。
"Good Good"って云っちゃったのよ。
そしたら、買わされてんの」
小堺
「Goodと云った時点で、それはもう買うという事なんですか・・・」
藤村
「3個ぐらい云ったら、こっちに来て嬉しそうな顔すんのよ。
"Thank you"って。
これは、"No"って云わなきゃいけないと思って、何種類目かになった時に、"No"って云ったら、寂しそうな顔をするのよ。
"(顔をうなだれながら)Sorry"って。
全部、芝居なのよ。
最後に、うんと古い瓶を出してきて、"This is ×××(何を云ってるか、私の語学能力では分かりませんでした)"・・・そのね、鯨がナイル川にあがった時に、その鯨の心臓から抽出したペーストだって。
どんな歴史の本を紐解いたって、そんなのある訳がないじゃない。
鯨がナイル川にあがるなんて。
平気でそういう事を云うの。
これは凄く身体に良くて、"Good for your health・・・head,eye,ear,nose・・・"ってずっとやっていってね、最後に・・・昼間ですけどいいですか?
"(握りこぶしを上げながら)Keep standing gentlemen(チンコ、ビンビン)"って云うんだよ(会場爆笑。さすがに、後藤真希さんは笑わず)。
それ、500ドルもしたんですよ(みんなが、へ〜と云う)。
国際的な話しだと思いません?
怖いでしょ?」
小堺
「世界共通の"Keep standing gentlemen"。
それ以来、Keep satndingなんですか?」
藤村
「いえ。まだ試してないんで・・・(会場の笑い)」
後藤
「試してないんですか?(笑)」
小堺
「この頃は、そういうのをすぐに訴えたりしますが、楽しんじゃう余裕がね?」
藤村
「そう。旅行へ行ったら、やっぱり楽しむべきですよ」
小堺
「そこがやはり、 おひょいさんの柔らかいところですよ」
藤村さんは、年齢以上に経験豊かで、私達の知らない楽しいエピソードをいろんな所で教えてくれます。
私も歳を重ねたら、藤村さんみたいに楽しいトークが出来るようになりたいなあ。
その為にも、いろんな経験を積まないといけないですね。
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