2004年11月17日

藤村俊二さん in ごきげんよう

フジテレビ「ごきげんよう」に、藤村俊二さんが登場していました。
私が好きな俳優の一人です。
こんな素敵なおじいちゃんになりたいと、誰もが思いますよね。
ダンディで博識。
けれど、ちょっとオチャメで、話しをはぐらかしたり笑わせたりします。
いいですねぇ。

ちょっと、プロフィールを書きますと・・・

昭和9年
神奈川県鎌倉生まれ。(1934.12.08)
暁星学園小・中・高卒。
早稲田大学文学部演劇科2年中退。
東宝芸能学校舞踊科第1期卒。日劇ダンシングチーム(NDT)第12期生。

昭和35年
NDT公演「TOKYO1961」の1員として ヨーロッパ公演に参加。
公演終了後イギリスに滞在し、そののち単身パリで1年間パントマイムを学ぶ。
帰国後に日劇を退団、振付師としてテレビやコマーシャルに関わる。

昭和37年
俳優としてテレビでの初レギュラー。

昭和41年
音楽番組「ビートポップス」(フジテレビ)に"ゴーゴー振付師"として登場。

昭和42年
「ドリフターズ・ドン!」(TBS)に出演。
主題歌の振り付けはのちの「8時だョ!全員集合」でも使われている。
レナウン「イエイエ」のCFの振付も手がけ、話題となる。

昭和44年〜
「巨泉・前武ゲバゲバ90分」、「カリキュラマシーン」、「ぴったしカン・カン」など人気番組で活躍。

ニックネームの「おひょいさん」は、確か、「すぐに仕事の最中、スタジオから”ひょい”と逃げる」という所から付けられたとか記憶しています。


今回、藤村さんのサイコロトークは「国際的な話」。


小堺
「藤村さんは、ヨーロッパへ行かれたり、いろんなとこへね・・・実はいっぱい、ご存知なんですよね」

藤村
「エジプトへ行った事があるんですよ。
そこのね、エジプトの街中の、ちょっと路地に入ったところに、偽香水屋があったんですよ。
香水の元を売るお店。
そこへ、『お前も役者の端くれだったら、エンターティメントだと思って騙されに買いに行け』と云われ・・・」

小堺
「偽モンだと分かって、騙されてみろと」

藤村
「そう。
そこの店のオヤジが、いい芝居をするんですよ。
小屋のドアを開けて入ると、バタンってドアを閉められて、そしたら、マホガニーみたいなテーブルがあって、後ろにハシゴみたいに高くなった椅子があって、そこにオヤジが一人いるんですよ。
僕が座るべき椅子は、セコイ椅子なのよ。
こういう(自分が今、座っている椅子を指す)
(ふと立ち上がり)あっ、これは、セコクないですよ!」

会場、笑い。

藤村
「(席に座りなおして)店のオヤジはそういう立派な奴に座っていて、そこから既に客と差別がついているんだけど。
そこに座って、"This is not perfume gentlemen"って云うんですよ。
これは香水ではないと。
not perfume gentlemenって云う声が、エコーマイクを付けているみたいに響くの。
This is essence perfume gentlemenmenmenmenmen・・・みたいにね。
オヤジが指を鳴らしたら、マホメットの・・・シンドバットの印刷ずれみたいな、弟子の変なのが来て・・・(小堺、”印刷ずれ”のたとえに爆笑)。
なんだろうなあって思っていたら、そいつに瓶を持ってこさせて、そこへ火箸の長いのをちょっと突っ込んで・・・。
"Hand please gentlemen"って云うから仕方なく、手の甲を差し出したの。
そうしたら火箸の先を、チョッチョッて塗るのよ。その液体を。
それで、そこまでは"gentleman"を付けてくれるのね。
そしたら急に"smell!"って、そこから命令なのよ。
『匂いを嗅げ!』と。
それまでのgentlemenmenmenmenが無いのよ。
で、しょうがないから嗅いだら、"Good or not!"って、『いいのか、悪いのか!』って命令なのよ。
そしたら、いいって云わざるをえないじゃない。
"Good Good"って云っちゃったのよ。
そしたら、買わされてんの」

小堺
「Goodと云った時点で、それはもう買うという事なんですか・・・」

藤村
「3個ぐらい云ったら、こっちに来て嬉しそうな顔すんのよ。
"Thank you"って。
これは、"No"って云わなきゃいけないと思って、何種類目かになった時に、"No"って云ったら、寂しそうな顔をするのよ。
"(顔をうなだれながら)Sorry"って。
全部、芝居なのよ。
最後に、うんと古い瓶を出してきて、"This is ×××(何を云ってるか、私の語学能力では分かりませんでした)"・・・そのね、鯨がナイル川にあがった時に、その鯨の心臓から抽出したペーストだって。
どんな歴史の本を紐解いたって、そんなのある訳がないじゃない。
鯨がナイル川にあがるなんて。
平気でそういう事を云うの。
これは凄く身体に良くて、"Good for your health・・・head,eye,ear,nose・・・"ってずっとやっていってね、最後に・・・昼間ですけどいいですか?
"(握りこぶしを上げながら)Keep standing gentlemen(チンコ、ビンビン)"って云うんだよ(会場爆笑。さすがに、後藤真希さんは笑わず)。
それ、500ドルもしたんですよ(みんなが、へ〜と云う)。
国際的な話しだと思いません?
怖いでしょ?」

小堺
「世界共通の"Keep standing gentlemen"。
それ以来、Keep satndingなんですか?」

藤村
「いえ。まだ試してないんで・・・(会場の笑い)」

後藤
「試してないんですか?(笑)」

小堺
「この頃は、そういうのをすぐに訴えたりしますが、楽しんじゃう余裕がね?」

藤村
「そう。旅行へ行ったら、やっぱり楽しむべきですよ」

小堺
「そこがやはり、 おひょいさんの柔らかいところですよ」

藤村さんは、年齢以上に経験豊かで、私達の知らない楽しいエピソードをいろんな所で教えてくれます。
私も歳を重ねたら、藤村さんみたいに楽しいトークが出来るようになりたいなあ。
その為にも、いろんな経験を積まないといけないですね。

Posted by kanzaki at 2004年11月17日 21:20 | トラックバック (0)