2004年12月02日

prosolid-P213i-を触る【モック機だけれどね】

12月3日にパナソニック モバイル製の「prosolid(P213i)」がリリースされます。
この端末の特徴は、その薄さ。
なんと16.7ミリ。
最薄部では14.8ミリにもなります。
一部、アルミパネルとマグネシウムを素材として使用しており、剛性を高めています。
その素材はまた、質感にも貢献しているかと思います。
発売前にして、モック機をお借りできたので、今回は見た目とか質感について書こうかと思います。

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最近の携帯電話に比べ、非常に落ち着いた雰囲気です。
ドコモの携帯電話は大抵、「iモード」の「i」のロゴが、端末の目立つところに大きくプリント・刻印されていますよね。
このprosolidには、そんなモノはありません。
「prosolid」「P213i」の文字も地味目にプリントされているだけです。
これは嬉しいですね。
あの「i」のロゴは、端末全体のデザインバランスを崩すので。
最近、歳をとったせいか、服でもモノでも何でもそうなのですが、これ見ようがしにブランドのロゴ等が表示されているものが好きになれません。
逆に恥ずかしくなってきました。
年齢を重ねたら、目立つモノ・奇抜なモノで若さを無理やり醸し出すよりも、価格はどうでも良いから小奇麗・清潔感・シンプル・そして、落ち着いてたものでまとめた方が良いように思い始めています。
特に電子機器は、サイバーチックな方向に振ったものは遠慮したいです(今冬のauのWIN端末は、かなりサイバーチック)。
どっちかというとサイバーチックなものよりも、雑貨的・文房具的な雰囲気のものが欲しい・・・そんな考えの人には、prosolidは良いと思います。

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表面の塗装処理なのですが、全体的に艶の消えた色彩です。
ここまで艶が無いモノは、珍しいですね。
シルバーは何となく、銀箔を貼り付けた後に火であぶって艶を消したような質感です。
塗装がベタッと張り付いた感じ。
おかげで電話する際、この端末を耳に当てても、顔の脂が付いて目立つ事はありませんね。
ブラックも同様に艶消しですが、こちらは逆に脂が目立ちます。
黒って艶が無くなると、こういうデメリットがあったんですね。
でも、この色も好きですよ。
ブラックは、サブウィンドゥのある面のみ、ちょっとだけ艶があります(シルバーには無い)。
prosolidはビジネスユースを想定したからこそ、こういう塗装になったのでしょう。
もし仮に、この端末に「ちょっとだけ高級感」を加えて「華」を持たせるならば、シルバーの方は、もうちょっと光沢のある素材を被せて、ヘアライン加工をしても良かったかもしれません。
ヘアライン加工したシルバーは、華やかだけれど過剰過ぎずに高級感を与えてくれるし、多少のキズぐらいならば目立たないと云うメリットがありますから。

携帯電話マニアの間では、P504iという端末を「神機」と呼んでおります。
16.8ミリという薄さなのに、iアプリも搭載したりと高機能。
サブウィンドゥ周辺には、クリアパーツが被せてあり、アクセサリー的な美しさがありました(部分的に光沢のあるシルバーのラインを用いたりもしています)。
prosolidの場合、そういう「美しさ」の方へは振っておらず、淡々としたデザインです。
お洒落なステーショナリーグッズと並べても、違和感は無いと思います。
でもまあ、auのtalbyとは違い、デザインに「遊び」がありません。
だから、どっちかというと「無印良品」的な商品かもしれません。
無印良品で売っていても、確かに違和感がないです。
そんな訳で、男性ならば誰でも無難に持てますね。
女性の場合は、キチッとしたビジネス服を着ている場合に似合いそうです。
秘書系の人に持たせたい・・・(お。

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上記は厚さ13ミリを誇るストレート型端末F212iとの比較。
prosolidは折り畳み式なのに、厚さでストレート型端末に負けていません。
私はF212iというストレート型を使用しています。
ストレート型端末信者なので。
ドコモではストレート型は選択枠が少ないですよね。ちょっと残念。
auのINFOBAR、talbyみたいなのがドコモで発売していれば真っ先に飛びつきたい(本音)。
さて、F212iと並べてみました。
多少、prosolidの方が横幅があるけれど、折り畳み型の携帯電話としては普通のレベルです。
折り畳んだ状態の際、普通の折り畳み型より縦が長いかもしれませんが、それほど目立つ・邪魔なものではありません。
P504iよりも確かに縦にちょっと長いです。
しかしアンテナが無いので、P504iのアンテナ先端を含めた縦の長さよりは短いかと思います。
ストレート型端末って、スーツの左胸の外ポケットに、スッと入るからいいのですが、これが内ポケットだと事情が変わってきます。
ストレート型は、縦長のデザイン故、縦にポケットの中に納まっている時は良いのですが、ポケットの横幅がストレート型携帯電話の縦の長さよりも長い場合、携帯電話が横に倒れてしまいます。
すると、折り畳み型の携帯電話よりも非常にみっともないシルエットで外から見えます。
非常にかっこ悪い。
ストレート型は、スーツの左胸の外ポケット(身体をかがむと落下しますが)、もしくは、スーツのズボンの右ポケットの中の更に小さな内ポケットに入れるのがベストだと思います。
スーツ左胸の外ポケットにばかり入れていると、だんだんポケットのシルエットが、何も入れなくても膨らんだ時の形になってかっこ悪くなります。
無難なのは、スーツのズボンの右ポケット。
男性スーツのズボンの右ポケットの中に手を突っ込むと、大抵、更にもう一つ内ポケットがあります。
とても小さな内ポケットなのですが、そこにストレート型携帯電話を入れておくと、縦に収めた状態のままでホールドされます。
このprosolidは折り畳んでも薄く、しかもコンパクトですので、スーツに忍ばせる場合、かえってストレート型よりも便利です。
スーツの内ポケットの中で縦や横に動いても、外からじゃシルエットが目立ちませんから。

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ボタンはパナソニック端末の一般的レイアウト。
パナソニック端末を使い続けている人は、何も違和感無しに使えると思います。
また、他のメーカーからの乗り換えでも大丈夫だと思います。
ボタンは薄いので、押し込むってほど深くは押せませんが、十分なキータッチでしょう。
P505iSやP506iは漢字変換する際、、中央の丸い十字キーの円周を指で回転させるように滑らせて候補を選びます。
しかし、これが慣れないと難しい。
それが出来ない場合、十字キーを下へ何度も押す通常のやり方しか出来ません。
prosolidは形状からして、上位機種みたいな機能は無いと思いますが、まあ別段、不自由はしないでしょう。

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メニュー画面も一般的なもの。
これも操作上、迷いはしないでしょう。

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本体裏側。
ストラップを付ける場所が見えますが、多分、この端末を使う人達って、ストラップは付けなさそう。
この写真を見ると、ブラックの端末は、サブウィンドゥのある面には艶があり、本体側は艶が無い事が分かりますね。

ざっと、こんな感じです。
オーソドックスな機能とスリムさ、そして極力目立つことを嫌う人には嬉しい端末だと思います。
遊び心は無くて、無印良品的ですが、それ故に長い間付き合えるような気がします。

あとですね、この端末、出荷数が少ないそうですので、フィーリングが合ったら即効で買うのが良いと思いますよ。

Posted by kanzaki at 2004年12月02日 00:31 | トラックバック (0)