2006年04月05日

あいさつは先手必勝

NIKKEIプラス1に、「4月からあいさつ名人になろう」と題して、普段からあいさつが苦手な人が、臆せずに言葉を交わす方法が記載されていましたのでご紹介したいと思います。

まずはアンケート結果。

●近所の人があいさつをしてくれると、その相手を好ましく感じる・・・78%
●引っ越した際に近所にあいさつする・・・91%

●近所であいさつをしますか?
・いつもする・・・59.2%
・時々する・・・30.9%
・あまりしない・・・7.4%
・全然しない・・・2.5%

●引っ越した際、近所にあいさつすると答えたのは9割。では、その範囲は?
・向こう3軒と両隣・・・27.6%
・2軒先の隣とその向かい・・・39.5%
・一画にある家すべて・・・16.8%
・マンションの同フロア全て・・・11.6%
・その他・・・4.5%

●近所のあいさつで頭はどれぐらい下げる?
・首を縦に振る程度・・・64.5%
・10〜20度くらい・・・27.5%
・20〜30度くらい・・・3.9%
・30度以上・・・1.1%

(以上、インターネット調査会社マイボイスコムを通じて、全国の成人男女512人に対して3月半ばに調査)

誰もがあいさつの意義や効用を意識している訳ですね。
けれど苦手な人もいます。
これは、意識しすぎ、考えすぎが原因だそうです。
つまり、壁を作っているのは相手ではなく、自分自身なのです。
あまり身構えず、むしろこちらから積極的にあいさつする事を提案しています。


<<4月からあいさつ名人になるための方法>>

●ケース1:幼稚園ママ仲間に入りにくい

→対策:訓練として以下を実践
・毎日、鏡に向かって笑顔を作る
・買い物の際、レジでこちらから一声かけてみる(必ず返事があるので、あいさつの楽しさを実感できる)


●ケース2:盛り上がっているようだからと、話しをしている中に割ってはいるタイミングが難しい

→対策:気にするぐらいなら割り込みO.K。もし話しの腰を折ったとしても、即あやまれば、逆に好感度はアップ


●ケース3:せっかくお辞儀したのに気づいてもらえない

→対策:まずは相手の名前を呼んで、焦らずに目線があってから話す


この記事を読んでいたら偶然、本日の新潟の地元紙夕刊に、はじめて新潟で住むことになった場合、回りとのコミュニケーションのとり方が記載されていました。
やはり、自分から積極的にコンタクト、コミュニケーションをとるのが一番だと書いていました。
日経の記事と同様、「あいさつ名人」になろうと云うことですね。
県民性のせいでしょうか新潟の人は、自分から積極的にコミュニケーションをとるタイプじゃないんですよね。
だから、そういう人達からコンタクトがあるのを期待して待っていても無駄。
自分から動きましょうと提案しています。
その為に例えば、地域の公民館とかが主催している習い事、カルチャースクールなどをチェックし参加してみる。
自宅にお客を招きいれて、お茶話会、パーティーをする。
そんな事をしてみましょうと書いてありました。
こう書くと、ちょっとハードルが高そうだなあと思うかもしれませんが心配いりません。
死ぬわけじゃないんだから。
本日のNHK「クローズアップ現代」は、「2006年春 新社会人に告ぐ」と題した内容だったのですが、その中で「上司が部下に対し、相手がちょっとだけ難しいかなあと思う課題を出すと、大抵、相手はその課題をクリアすることができる」と云ってました。
人間は、そういうハードルがある方が、かえって成長するものだと。

日本は「間」とか「空気」を重視して、積極的なコミュニケーションをとるのが苦手です。
けれどもやっぱり、人間は語り合わなければ、お互いを知ることは出来ません。

今回は、あいさつが苦手な人、はじめての土地に来た人をケースとした内容でした。
逆にですね、そういう人が近くにいる場合、そういう人を受け入れる側も「あいさつ名人」になる必要があります。
4月に入り、新入社員が入ってきた職場も多いかと思います。
その場合、先輩社員のすべき事は「仕事の方法を教える」前に、「相手を受け入れてあげる器量と笑顔・あいさつ」ではないでしょうか。

最近は不景気のせいで、企業は新入社員に即戦力を求めますが、私はそれは間違っていると思います。
勿論、少し前に書いたとおり、相手の成長の為のハードルは必要ですが、自分と同じレベルを短期間で要求するのは酷と云うものです。
そんなんだから自主退職率が跳ね上がるんですよね。
若年者失業率が20%近くにのぼり、しかも就職しても高卒の3年以内の退職率が5割に達するという世の中。
大卒だって例外ではありません。
むしろ大卒の方が、「受けた傷が深くなる前に辞めて、一刻も早く新天地で復活を!」と思ったりします。

自分も相手も「あいさつ名人」である環境。
職場・生活圏どちらでも素晴らしい事ですよね。

人間、1月とか4月とか、ちょうど区切りの良い時に、何かしら決意をして行動を起こしたくなるものです。
せっかく4月と云うスタートラインを踏み出したばかり。
よかったら、「あいさつ名人」になってみませんか?

Posted by kanzaki at 2006年04月05日 00:20 | トラックバック (0)