2006年05月17日

現実の世界のヒーロー

神ナナでヒーローと云えば、「メディア」のカテゴリーに書くところでしょうが、今回は「生活」のカテゴリーに書きます。
私が生きてきた中で勇気付けられた言葉と云うのは沢山あり、それら一つ一つが自分の壁を乗り越えていく為の大きな原動力となりました。
今回は、その中から一つご紹介したいと思います。


英雄とは、自分のできることをした人だ。
凡人は自分のできることをせず、できもしないことをしようとする人だ。

〜ロマン・ロラン


●ロマン・ロラン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%B3

ロマン・ロラン(Romain Rolland, 1866年1月29日 - 1944年12月30日)は、フランスの作家である。
主著『ジャン・クリストフ』により、1915年にノーベル文学賞を受けた。


ヒーロー(英雄)とは、「天の道を往き、総てを司る男」でなくてもいいんですね(お
私の中でヒーローのイメージは、何でも一番で最強の男と云う感じだったのですが、この言葉を知った途端に肩の力が気持ちよく抜けました。
自分のできることをコツコツとやっていけばいい。自分の中にあるものを磨けばいい。
そう考えると、世の中には沢山の人がいる訳ですが、その数だけヒーローはいても良い訳です。
これって別に、自分の得意な事をやるだけではなく、会社の仕事を日々こなして定年を迎える事だって、立派に「自分のできることをした」事になると思います。
地味に見えるけれど、そうやって長くコツコツやると云う事は、本当は凄いことなのですからね。

凡人についても書いてありますね。
「自分のできることをせず、できもしないことをしようとする人」だそうです。
つまり高望みをしすぎている訳ですね。
現実離れした浮世話に、自分の将来を描いている人。
芸能人とかタレント、小説家等になりたいと思う人にありがちな事です。
しかし、それになれるのはほんの一握り。
殆どの人は夢の途中で挫折してから、ようやく現実と向き合うのです。
自律神経失調症の人の多くは、この「自分のできることをせず、できもしないことをしようとする人」です。
「自分のできること」と、「将来の夢や目標がかけ離れすぎている」のが原因。
どうあがいても、なかなか目標に到達できないものだから、自分の心身をすり減らしてしまい病気になってしまうのです。

芸能人・タレント・小説家・音楽家等を目指すことを否定している訳じゃありません。
ここを間違えないでください。
そういうジャンルに向いている人と云うのは現実にいて、そういう人にとっては「自分のできること」なのですから、大いに目指すべきだと思います。

問題はね、そういう華々しい世界の上っ面だけを見て、「あ〜、羨ましいなあ。自分もそうなって、他人からチヤホヤされたい」と思っている人なのです。
これは、いけませんよね。
しかもそういう人に限って、何もその目標に向かって努力していない。
「タレントになる方法って、街でスカウトされればいいんでしょ? 私はいつか、絶対にスカウトされる」と思っているだけなのです。

自分のできることをしましょうよ、20代以下の若い人達。
特に、ニートとか引き篭もりをしている人。
もし今、あなたが将来についてモヤモヤしていて憤りを感じているならば、まずは自分のできることに対して、本気になってみてください。
本気になった時に得る爽快感と云うのは、とても気持ちのよいものですから。

Posted by kanzaki at 2006年05月17日 22:20 | トラックバック (0)